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[EURO]開始直後に2発、チェコがギリシャに競り勝ち今大会初白星

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[6.12 EURO2012・A組GL第2節 ギリシャ1-2チェコ ブロツラフ]

 EURO2012(欧州選手権)は12日、A組の第2節を行った。開始3分、6分と立て続けにゴールを奪ったチェコがギリシャに2-1で勝利した。グループリーグ初戦でロシアに1-4の大敗を喫していたチェコだったが今大会初白星を手に入れた。A組のグループリーグ最終節は16日に行われ、チェコはポーランドとギリシャはロシアと戦う。

 初戦のポーランド戦(1-1)で主力CBアブラアム・パパドプロスが負傷し、チームを離脱。さらにDFパパスタソプロスが2枚の警告を受けて退場となったため、今節は不在。選手の入れ替えを余儀なくされるなか、ポーランド戦で途中出場ながら同点弾を決めたFWサルピンギディスが先発するなど、先発4人を変更した。一方のチェコはロシア戦から先発2人を代えて、2戦目に臨んだ。

 試合は前半3分に早くも動く。スルーパスを受けたMFイラチェクがPA正面から冷静に左足シュート。GKの手を弾いたボールはそのままゴールネットへ吸い込まれた。チェコの勢いは止まらない。先制点から3分後の前半6分、中央から攻め込むとMFロシツキーのパスに右サイドへ抜け出たDFゲブレセラシエがゴールライン際から折り返す。逆サイドからゴール正面へ走り込んできたMFピラージュがDFともつれ合いながらも押し込み、2-0と差を広げた。その後もチェコはピラージュやロシツキーが積極的にミドルシュートを狙う。

 一方、出鼻をくじかれたギリシャをさらなるアクシデントが襲った。2点を追う前半23分にはGKハルキアスが負傷交代。代わってGKシファキスが出場した。初戦では最少失点に抑えていた今大会最年長の37歳GKだったが、痛恨の途中交代を余儀なくされた。前半41分にはようやくチャンスを演出。右クロスにMFフォタキスが飛び込み、ヘディングシュート。ゴールネットを揺らしたがオフサイドの判定。まずは1点を返したいギリシャだったが、なかなかバイタルまで攻め込むことができず、無得点で前半を折り返した。

 後半から互いに選手交代。チェコはロシツキーに代わって、MFコラージュを投入。2点を追うギリシャはフォタキスに代わり、FWゲカスをピッチへ送った。初戦のポーランド戦でも1点を追う後半から投入した選手が同点弾を決めているギリシャ。この日もハーフタイムでの交代が功を奏した。後半8分、ギリシャの左クロスをGKチェフがDFと被ってしまい、キャッチミス。PA内正面にこぼれたボールをゲカスが拾う。無人のゴールへ落ち着いて左足で流し込んだ。1-2と1点差に詰め寄る。

 その後は互いに決定機は生まれず。チェコは1点差のまま逃げ切ろうと守備を固め、ギリシャは崩しにかかるが得点にはつながらず。終盤にはパワープレーに出たギリシャだったがゴール前での精度を欠き、シュートまで持ち込めない。2-1のまま試合は終了。逃げ切ったチェコがギリシャを下し、今大会初白星を手に入れた。

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