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繰り返されたクロアチアサポの暴走…MOM選出のラキティッチは失格処分を危惧

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 クロアチア代表のMFイバン・ラキティッチは、欧州サッカー連盟(UEFA)からの処分を恐れている。

 クロアチアは17日、EURO2016グループD第2節でチェコと対戦。前半37分にMFイバン・ペリシッチ、後半14分にラキティッチが得点を挙げ、2-0で試合終盤を迎えた。しかし、後半31分に1点を返されると、一部のクロアチアサポーターがピッチ上に発煙筒を次々と投げ込み、試合が一時中断。試合は続行されたが、ペースを乱されたクロアチアは後半43分にPKを与えてしまい、2-2で引き分けに終わった。

 クロアチアは昨年3月28日に行われたEURO予選のノルウェー戦でサポーターによる人種差別行為や発炎筒などの投げ入れ行為があったため、6月12日のイタリア戦が無観客試合となり、罰金処分も科された。さらに、そのイタリア戦でピッチに卍マークが描かれていたことが問題となり、勝ち点1をはく奪されていた。

 繰り返されたサポーターの問題行動に、この試合でマン・オブ・ザ・マッチに選出されたラキティッチも嘆いている。英『デイリー・メール』によると、ラキティッチは「我々がスペインと対戦できるか、様子を見る必要がある。このようなことがあっては、家に送り返されるかもしれない」と失格になることを危惧している。

「試合が続行されてラッキーだった。審判がすぐに終わらせることを望んでくれた。代表チームを愛している多くのファンがいるのに、彼らはクロアチアのプレーを見ることができなくなるかもしれないね…」

 今大会では、ロシアのサポーターがイングランド戦の試合前から開催地マルセイユで暴動事件を起こし、試合中もスタジアム内でロシアのサポーターがイングランドのサポーターに暴力行為を働いたとし、UEFAがロシアに罰金と執行猶予つきの失格処分を科している。ロシアは大会の残り試合で同様の事故が起きた場合、失格となる。

 今回の件でクロアチアは“警告”で済むのか、それとも“一発退場”となるのか。UEFAが調査に乗り出してるようだが、歴代最強のクロアチアと評されるだけにグループリーグ最終節を戦わずに大会を去るのだけは避けたいところだ。

●EURO2016特設ページ

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