11日に開幕するEURO2020。ジョゼ・モウリーニョ氏の発言に、フランス代表のディディエ・デシャン監督が反論を唱えた。6日、英『ミラー』が伝えている。

　ロシア・ワールドカップを制したフランスは、今大会の優勝候補最有力として引き続き名前が挙がる。『ザ・サン』のEURO特別コメンテーターを務めるモウリーニョ氏は、そんなフランスについて「弱点は見当たらない。ひとつチームを挙げるとするならフランスだろう。選手たちの力が揃っているからね」と称えつつ、「だからこそ、優勝しなければいけない。彼らにとって優勝できなければ、EUROは失敗ということになる」と皮肉めいたプレッシャーをかけた。

　外野からの余計な重圧を嫌うデシャン監督は、フランスのテレビ局のインタビューでその話に及ぶと、あえて言及。「ジョゼめ…言いたいことはわかるよ。私もトッテナムをそういう風に見ていたからね。そしてそっちは失敗に終わってたね(笑)」と皮肉たっぷりに反論した。

「我々はワールドカップ王者だ。必然的に優勝候補になるだろう。だが、あれから3年の経験を積んでいる。さらなる攻撃力を身につけた」

「しかし、事はそんなに簡単ではない。バランスが重要なんだ。中盤でボールを保持したいが、全力を尽くしても奪えないときもある。ボールを持てない時間もあるだろう」

「プレッシャーからの逃げ口上ではないぞ。そういうこともあるという現実の話だ。優勝争いの議論から逃げることは断じてない。彼の言う通りさ、EUROの優勝候補は我々だよ」

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