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[Fリーグ]互いに決勝点を挙げられず、府中と神戸は1-1のドロー

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[7.29 Fリーグ第6節 府中 1-1 神戸 浦安]

 Fリーグは29日、浦安市総合体育館で関東セントラル開催の2試合を行い、第1試合では7位の府中アスレティックFCが3位のデウソン神戸と対戦した。試合は後半に動く。この試合でFリーグ100試合出場を果たしたFP岡崎チアゴのゴールで神戸が先制したが、その3分後には府中のFP柴田祐輔が右サイドから強烈なシュートを叩き込み、同点に追い付く。その後、お互いにチャンスをつくりながらも決勝点は生まれず。1-1のまま、勝ち点1を分け合った。

 立ち上がりから両チームとも、攻守に積極的な姿勢を見せる。開始7秒でFP小山剛史がシュートを放つと、神戸もFP江藤正博、FP鈴村拓也が積極的にゴールを狙う。時間の経過とともに、神戸がボールを保持する時間が長くなるが、府中の守備も集中を切らさない。それでもチャンスをつくり出す神戸は、前半7分にFP須藤慎一が左サイドからボレーシュートを狙ったが、ボールはクロスバーを叩く。その直後には岡崎もシュートを放つが、ボールはゴール左に外れて行く。さらに攻める神戸は、11分にも岡崎が須藤とのワンツーから抜け出してシュート。しかし、これはGK村山竜三に防がれた。

 ここからの速攻で府中はチャンスをつくる。小山のキープからFP星龍太がシュートを放つ。星のシュートはミートできずに左に外れたが、ピヴォの小山にボールを当てて攻撃の基準点をつくり、チャンスをつくり出し始める。本来は速攻が持ち味の神戸も、府中が高い位置でボールを回すようになり、スピードを生かした攻めを見せるようになる。同12分には神戸のFP西谷良介が強烈なミドルシュート。これもGK村山が弾き、得点を許さない。

 13分には速攻から府中の星がGKとの1対1を迎えてループシュートを枠に飛ばしたが、戻ってきたDFにクリアされる。前半15分にも府中はFPロドリゴが高い位置でボールを奪い、速攻に移る。これを神戸の稲田がファウルで止め、イエローが提示された。

 前半残り4分を切り、互いにカウンターからチャンスをつくり出す。神戸の稲田のシュートが左ポストを直撃すると、直後には府中のロドリゴがゴールを狙う。残り18分には神戸は山蔦一弘がチャンスをつくったと思えば、府中も山田ラファエル・ユウゴがFP柴田祐輔とのワンツーからシュートを放ち、神戸ゴールを脅かした。互いに鋭い攻撃を見せたが、0-0のまま前半を折り返す。

 後半の立ち上がり、最初のチャンスをつくったのは神戸だった。江藤のドリブルからFP原田浩平がシュート。しかしシュートは左に外れていく。府中もキックインを得ると、軽く動かしたボールをFPダンタスが思い切りシュート。得意の形からゴールを狙うが、先制点は決まらない。府中も左サイドからFP宮田義人が縦パス。走り込んだFP前田喜史が左足でゴールを狙ったが、シュートを枠に飛ばすことはできなかった。

 後半6分、ようやく先制点が入る。ゴール中央でボールを受けた岡崎が、強烈なシュートを叩き込み、神戸が先制する。対する府中も山田がドリブル突破からシュートを放ち、神戸のゴールに迫る。同9分には中央の星が右サイドの柴田にパスをつなぐ。強烈なシュートがGKの股間を抜けて決まり、府中が1-1と試合を振り出しに戻した

 後半12分には府中の前田が敵陣深い位置でボールを奪い、ロドリゴにパス。決定的な場面だったが、ロドリゴはシュートを打たずに戻ってきたDFにブロックされる。その直後にも前線で宮田がボールを受ける。中央に前田が走り込むが、宮田はボール処理に手間取り、パスの選択肢がなくなる。そこからシュートに持ち込んだが、これもDFにブロックされてしまった。

 徐々に府中が多くのチャンスをつくる展開になっていたが、15分には神戸の鈴村が強烈なシュートをゴールマウスに飛ばす。GK村山が弾いたが、ここから徐々に神戸も攻撃のリズムを取り戻した。16分には西谷がゴール前の江藤に鋭いパスを通すが、コントロールしきれずにGKに抑えられる。直後にも鈴村がミドルシュートを放つが、これもGK村山に弾かれた。さらに神戸は西谷のキックインから原田がボレーシュートを打ったが、これも村山がセーブ。

 押されていた府中も17分、右サイドを突破した山田の折り返しに、ゴール前の小山が合わせる。決定機だったが、ボールを浮かせてしまい、得点は挙げられない。神戸もFKの流れから江藤がゴールを狙ったが、ボールは左ポストに嫌われる。残り1分を切り、神戸はゴールクリアランスを受けた西谷が右サイドを突破。シュートを放つが、GK村山がわずかに触ったことで右ポストを叩き、外れて行った。

 残り22秒、府中はダンタスがGKをルーレットで抜き、シュートを放つ。しかし、DFにブロックされて、得点を挙げることはできない。さらに府中は相手陣内で3対1の局面をつくったが、GK冨金原がうまくコースを塞ぎ、シュートチャンスをつくらせなかった。このまま試合は1-1で終わっている。

府中アスレティックFC 1-1デウソン神戸
[府]柴田祐輔(29分)
[デ]岡崎チアゴ (26分)

(取材・文 河合拓)

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