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[Fリーグ] 浦安の奮闘も及ばず、 残り40秒の得点で名古屋が連勝

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[7.29 Fリーグ第6節 浦安 1-2 名古屋 浦安]

 Fリーグは29日に第6節を迎え、前節で大分に0-1で敗れた6位のバルドラール浦安は、前節・大阪に勝ち首位に立った名古屋オーシャンズと試合を行った。立ち上がりからボールを回す名古屋に対し、浦安が鋭い速攻からゴールネットを揺らす。8分、ボールを奪った浦安のFP稲葉洸太郎がGKとの1対1を制して、先制点を決める。その後も集中を切らさない浦安は、名古屋を抑え込み、1-0とリードして前半を折り返す。後半も攻める名古屋は2分に左サイドからFP森岡薫がシュートを決め、同点にする。その後はなかなか得点を挙げられなかったが、残り40秒、FP森秀太の折り返しが浦安DFに当たると、ボールはゴールに転がり込み、名古屋が逆転した。このリードを守った名古屋が2-1で勝利し、大阪戦に続く連勝を飾った。

 立ち上がり、ボールを支配する名古屋は2分、3分とFP逸見勝利ラファエルがゴールを狙うが、得点は挙げられない。速攻からチャンスをつくりたい浦安は、5分にFP稲葉洸太郎が左サイドを突破し、シュートを打つ。これが決まったが、ドリブルがラインを割っていたとされて、ゴールは認められない。

 対する名古屋は個々の能力の高さを前面に押し出す。逸見が強烈な切り返しでフリーになり、FP森岡薫にパス。シュートコースを塞ぎに飛び出したGK藤原潤をかわして、シュートを打ったが、ボールは左サイドネットに外れた。

 試合を動かしたのは浦安だった。8分、名古屋がパスを回しているところを最前線のFP稲葉洸太郎がカット。GKと1対1になった稲葉は、GK川原久光をかわしてボールをゴールに流し込み、ホームの浦安がリードする。

 先制された名古屋は、目の色を変えて反撃に出る。FPリカルジーニョを中心としたパスワークで浦安の守備を崩そうとするが、得点できない。10分にはセットを入れ替え、森岡がPA内、ゴール正面で決定機を得たが、ブロックに入った浦安DFの体を張ったブロックにあい、得点はできない。その直後にも逸見が右サイドからシュートを放つが、GK藤原にキャッチされる。

 13分には名古屋の攻撃を防いだ浦安がカウンターに出る。ゴールクリアランスを森岡が後ろに流したところに浦安のFP岩本昌樹が詰める。PA内でボールをコントロールしたところをGK川原永光に止められるが、ファウルは取られない。その直後にも浦安は稲葉がドリブルからタイミングを外したシュートを見せるが、GK川原が防ぐ。攻撃の続く浦安はFP田中智基も低い弾道のシュートで名古屋ゴールを脅かしたが、惜しくも右に外れて行った。

 高い位置からプレスを掛ける名古屋は、ショートカウンターからFP渡邉知晃がシュートを放つが、左に外れて行く。集中した守備を見せる浦安は、18分に速攻からチャンスをつくる。FP丹野聡士がボールを奪い、左のFP杉尾浩平に展開。対面したマークを外した杉尾がシュートを放ったが、GK川原に防がれた。

 19分、左サイドで稲葉と1対1になったリカルジーニョが、キレのあるフェイントで稲葉を抜き、縦へ突破する。ゴール前に折り返したが、渡邉の前に体を張った浦安DFがブロックし、名古屋は得点を挙げられない。このまま前半は1-0とホームの浦安がリードして折り返す。

 後半、最初のシュートはリカルジーニョ。ピヴォにボールを当て、マークを外し、フリーでシュートを打つ。しかし、枠を捉えることはできない。それでも2分、左サイドでボールを受けた森岡のシュートが決まり、名古屋が試合を振り出しに戻す。その後も攻勢の名古屋だが、浦安も集中を切らさない。

 後半11分、浦安は丹野、FP深津孝祐とつないだボールに岩本が合わせる。しかし、ボールに勢いはなく、GK川原がキャッチ。川原はすぐに右サイドを攻め上がる北原にパス。北原のシュートはGK藤原が防ぐ。後半14分には右サイドから攻める名古屋が決定機をつくる。しかし渡邉が詰めたところをGK藤原が体を張って防ぎ、ゴールを許さない。その直後にも、名古屋・森岡の強烈なシュートを浦安・杉尾が体を張ってブロックする。

 14分には浦安も小宮山が高い位置でボールをカット。左サイドを攻め上がる田中をおとりにシュートを放ったが、こちらもGK川原が防ぐ。すると名古屋もショートカウンターから好機をつくる。相手に奪われたボールをリカルジーニョが取り返し、ゴール前のFP前純内マティアス・エルナンにパス。シュート体勢に入った前純内だが、GK藤原が体を果って防ぐ。同15分にもリカルジーニョが強烈なシュートでゴールを狙うが、わずかに左へ外れた。

 ゴールをこじ開けようとする名古屋だが、浦安もゴール前に人数を掛けて得点を許さない。残り40秒、右サイドから森が折り返したボールが中央の浦安DFに当たり、ゴールに決まる。名古屋が2-1とリードし、タイムアウトを取った浦安はFP中島孝をGKにパワープレーに出た。しかし、シュートに持ち込むことはできず。2-1で勝利した名古屋が首位を守った。

バルドラール浦安 1-2 名古屋オーシャンズ
[バ]稲葉洸太郎(8分)
[名]森岡薫(22分)、オウンゴール(40分)

(取材・文 河合拓)

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