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[Fリーグ]名古屋のゴールマシン森岡の意外な『初ゴール』

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[10.8 F第16節 町田 3-4 名古屋 町田]

 Fリーグで唯一、2度MVPに輝き、昨シーズンは34得点を挙げて、リーグ得点王にも輝いた名古屋オーシャンズのFP森岡薫。今季も得点王争いをリードする男は、8日のペスカドーラ町田戦では同点に追い付く第2PKを確実に決め、自身の得点数を23に伸ばした。

 何事もなく、ゴールを決めた森岡だったが、プレッシャーは感じていたという。「マジでプレッシャーだよね(苦笑)。アリーナは満員だし、オレらが決めてもアウェーだから、誰も喜ばないでしょ…。それも分かっていたんですけどね。2-3で負けていたから『決めれば、また流れもこっちに来るしな』と分かっていたし、今回は気持ちで勝った。最初から、あのコースに蹴るって決めていました。決まった瞬間は『ヨッシャー』と思いましたね」と言った後に、意外な事実を打ち明けた。「だって、Fリーグで第2PKを決めたの、初めてだったからね」。

 Fリーグで通算100ゴール以上を叩き出している森岡だが、意外にも第2PKでのゴールは、初めてだという。「第2PKを蹴ったこと自体、3、4回くらいしかないと思う。今年は(渡邉)知晃が蹴っているし、昨年まではブルノ(畠山ブルノ・タカシ)が蹴っていたから。今日はあの時間だったし『おまえが行けよ』ってみんなに言われたので蹴りました。毎回、練習ではやっているんですけど、あまり蹴るチャンスがなかった。(第2PKになると)ブルノは早くボールを持って行っちゃっていたし。それは、いいんだけどね(笑)。だから、オレは第2PKなしで点を取ろうっていう気持ちでやっていました」。

 昨シーズン、2位のヴィニシウス(シュライカー大阪)に7点差を付けて、得点王に輝いた森岡は、今季、さらにハイペースで得点を量産している。さらに第2PKのキッカーも務めるようになれば、1シーズンでの最多ゴール記録を大幅に塗り替えることになるだろう。

(取材・文 河合拓)

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