Fリーグは2日に第10節1日目を行い、府中アスレティックFCはホームでバサジィ大分と対戦した。後半1分にFP山田ラファエル・ユウゴのゴールで先制した府中だったが、その後3失点を喫して逆転負けとなった。リーグ戦3連敗、ホームゲームも3連敗となり、谷本俊介監督は「責任を感じている」と、コメント。キャプテンのFP宮田義人も「結果を出せなくて、非常に悔しい」と、唇を噛んだ。

以下、谷本俊介監督コメント
「第1クールは思った以上に良い結果が出せなかったところで『第2クールから挽回しよう』と思っての第2クール初戦でした。しかし、また敗戦を喫してしまい、ホームゲーム3連敗ということでも大きな責任を感じています」

「試合内容については、このところ連敗が続いているのを何とか止めるべく、立ち上がりからアグレッシブに、それでも恐れずに自信を持って戦っていこうという姿勢でやっていき、ご覧いただいたとおりシュートは数多く打ったものの、その精度であったり、その精度を高める意味で、もう少しゴールに近づいた位置から打つなどの工夫がまだまだ浸透しきれていないなと。そういうところで、得点がそれほど取れなかったことが勝てなかった要因かなと思っています。第1クールでも得点力不足という敗因がある中で、崩しだけではなく、セットプレー、またはカウンターという得点機会をしっかりつくっていくという部分で、練習したカウンターの精度で1点取れたのは良かった。ただ、そのリードを守り切れなかった。簡単なミスをしてしまったのは、まだまだ若いチームというか、弱さが出てしまったかなと思います。この試合でも出た敗戦の原因、反省点というのを、またしっかり修正して、今後の試合で挽回できるように頑張りたいと思います」

―FP小山剛史選手が不在だった影響は?
「前節のケガで、この試合は出場できませんでした。彼は実力、経験ともに優れた能力を持った選手で、彼がいないというのは、チームにとって大きな痛手かもしれない。でも、そんなときだからこそ、今いるメンバーで、もっともっとやらなければならない。むしろ、小山に代わる上福元、三井。その2人の選手が活躍してくれるチャンスじゃないかなと捉えて、彼らにその責任を託しているつもりです」

―第1クールでは最少失点を保てた要因はどこにあったと考えているか?
「評価と言いますか、ただただ選手たちの頑張りというか。粘り強い個々での対応が素晴らしいというところ。また、チームのコンセプトとしているのは、できる限りボールをゴールに近づけさせない。そのために、縦にボールを運ばせない。そういう規制をする下で、しっかりとボールが動いたときにアプローチしていく。若いチームだからこそ、走れる。走力を生かして、前からプレスするという守備が機能していたことが、大きな要因だったと思います。ただ、それが長いリーグ戦が続いていくと、どうしても運動量の部分であったり、ケガ人が多く出てしまったりして、走力が落ちてしまったり、体力的な、コンディション的な部分で不安が出るところを、もう少し、うまくしたい。引いた状態でも、守り切れるようなところも、しっかりやっていかないといけないかなと思います。特に今日の失点シーンは、そういった甘さが出たのかなと思います。ですから、そこも改善して、さらにもっともっと失点を張らせていけるようにしていきたいと思います」

以下、FP宮田義人キャプテンコメント
「今日から第2クールということで、第1クールは思うような結果が出せなくて、第1クールが終わって、選手、スタッフ、みんなでミーティングをして、プレーオフ進出という目標に向かって、また新たな気持ちで全員で頑張ろうというようなミーティングをしました。今日は良いゲームの入り方ができたと思います。でも、結果は出せなくて、非常に悔しいです。ただ、内容でも、徐々に良くなっていると感じている部分を感じるところがあるので、しっかり結果を出せるように練習から頑張りたいと思います」

―オーシャンアリーナ杯に向けて?
「カップ戦ということで、連戦が続くので、難しい戦いになると思います。オーシャンアリーナ杯が終わったら、またすぐにリーグもあるので難しい形だと思いますが、しっかり結果を出せるように、一戦一戦大事に戦っていきたいと思います」

(取材・文　河合拓)