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[PUMA杯2014]町田・関野監督「北海道は神がかっていた」

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[3.15 PUMA杯2014準々決勝 町田1-9北海道 代々木]

 Fリーグ誕生以降、初のタイトルを目指したペスカドーラ町田だったが、準決勝でエスポラーダ北海道に1-9で敗れ、今シーズンも無冠に終わった。試合後、関野淳太監督は「しょうがない」という言葉を何度も口にした。

「もう北海道さんが素晴らしかった」。試合の感想を求められた関野監督は、開口一番、そう言った。「外から見ていて『スゲーな』と。今まで北海道に、あんな点の取られ方をしたことはなかった。キックインの場面とか、ロングシュートの場面とか、一瞬、こっちのDFがズレていることは間違いありません。だけど、あのタイミングで、あのスピードで、あの精度で打てるっていうのは…。まぁ、しょうがないんじゃないですか。ちょっと、今日の北海道は神がかっていた。仕方ない。あんな取られ方をしたら、精神的ダメージも大きいですし、あのポジションから打たれたシュートは、イゴールが守っていれば、なかなか入らないですよ。まぁ、ちょっと神がかっていた印象です」

 前日に行われた準々決勝の神戸戦を視察していた関野監督は、試合前から北海道の「若さ」についても、懸念していたという。

「北海道は、若いじゃないですか。昨日の神戸との試合も見て『一試合を通してあれだけ走られたら、やばいな』とは思っていたんです。僕は、この全日本は勝つことだけを目的にして、ずっと8人で回してきていました。やっぱり、ここにきて、フィジカルの差というかが出た。さらに(金山)友紀が(ケガで)いなくなり、(横江)怜も(ケガで)いなくなり。しょうがないですよ。昨日まで行けていた守備も、一歩、二歩が対応できていなかった。僕がイメージしていた選手たちの動きと全然違っていた。でも、良い流れを継続するために8人で回してきた結果だし。しょうがないかなと思います」

 16日の3位決定戦でも、横江、金山は出場が危ぶまれている。満身創痍の状態で、浦安と対戦することになるが、「この上に行けなかったことも、こういう負け方も残念ですが、ここまで来れたこと、ペスカドーラとして初めてベスト8の壁を破れたことは良かったと思います。ただ、3位で終わるのと、4位で終わるのは、全然違うと思うので。予選での対戦で引き分けたあとに、(浦安・監督の)岡山くんとは『決勝で決着をつけようぜ』と話していたんです。まぁ、たまたまこういう結果になったので、3決で決着をつけようと思います。うちにどれだけ出られる選手がいるのかわかりませんが、戻って選手の状態を見て考えます」と、シーズン最終戦へ視線を向けた。

(取材・文 河合拓)

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