[7.6 Fリーグ2014/15 すみだ2-1府中 町田市総合]

　Fリーグは6日に第3節を各地で行い、町田市立総合体育館ではフウガドールすみだと府中アスレティックFCの試合が行われた。2節を終えて未勝利の両チームによる一戦は、『切り替えゼロ秒』をスローガンに掲げるすみだが、キックインから相手の隙を突いたゴールを決めて先制する。試合終盤には、府中もパワープレーから同点ゴールを決めた。しかし、残り34秒、すみだはエースのFP太見寿人がゴールを決め、東京ダービーを制し、Fリーグ初勝利を挙げた。

　互いに慎重な立ち上がりを見せた中で、前半3分に府中は後方でのパス回しからFP上福元俊哉が前方にループパスを出す。これを相手選手の裏で受けたFPソロカーバが決定機を迎えたが、シュートは弱々しく右に外れた。すみだも4分に、FP田村佳翔のキープからFP田口元気がシュートチャンスを迎えたが、シュートを枠に飛ばすことができない。直後にもすみだは、左から田村が突破を見せたが、シュートはGKにブロックされた。

　その後、すみだは前方にボールを運べず、府中も縦パスを入れてもフォローがなく、両チームともに攻撃が停滞する。その中で8分に府中は日本代表FP皆本晃からソロカーバにパスをつなぎ、FP山田ラファエル・ユウゴがGKと1対1になるチャンスを得たが、すみだGK大黒章太郎がゴールを許さなかった。

　すみだは前半12分にスピードに乗ったパス回しを見せ、田口が府中守備の裏を取ってシュートしたが、これも枠に飛ばすことができなかった。攻勢をかけるすみだは、前半14分にもFP一木秀之が田口とのワンツーからゴール正面でフリーになり、シュートをに持ち込んだが、ボールはクロスバーに嫌われる。

　流れの悪い府中も14分、ケガあがりの元日本代表FP小山剛史がDFをブラインドに使い、GKの死角からシュートしたが、GK大黒がセーブした。府中は16分にもCKからソロカーバが強烈なボレーシュートを枠に飛ばしたが、これもGK大黒に阻まれた。同17分にもソロカーバは高い位置でボールを奪い、シュートに持ち込んだが、GK大黒の壁を破るには至らない。

　残り2分で、すみだがパス回しから田口の決定機をつくれば、府中もFPロドリゴが左サイドを突破して、フィニッシュに持ち込む。終盤には速攻の打ち合いとなり、互いに決定機をつくったが、両GKの好守もあり、スコアレスで前半を折り返した。

　後半、最初の決定機は府中がつくる。GK田中俊則のロングスローをPA内で受けた小山がヘッドでゴールを狙う。GK大黒も飛び出し、ゴールはがら空きだったが、ボールは右に外れて得点にはつながらない。同4分にも府中は山田からのパスを受けたソロカーバがシュート。GK大黒が弾いたボールを皆本が再度シュートしたが、枠を捉えられずに決定機を逃した。

　府中は後半7分にも、皆本がソロカーバをおとりにドリブルからシュートしたが、右に外れた。なかなかシュートまで行けない府中は8分、自陣から一木がロングシュートでゴールを狙うがGK田中が懸命に枠外へ弾いた。すみだも9分に一気のロングボールをFP宮崎暁が落としたボールをFP太見寿人がシュート、直後にもキックインから太見がボレーシュートを放ったが、いずれもGK田中に防がれた。

　後半11分、すみだは一瞬の隙を突く。CKから宮崎がボールを入れると、PA内でフリーになっていたFP半田徹也がゴールに流し込み、先制した。同13分にもすみだは、ロングボール一本で田口が抜け出し、GK田中をかわしてシュートしたが、ボールは右ポストを叩く。

　先行された府中も、ボールを保持しながらシュートチャンスをつくるが、山田、ロドリゴらの強烈なシュートをGK大黒がことごとくセーブする。残り4分10秒から、府中は皆本をGKにしてパワープレーに出る。その最初のプレーで山田がゴールを射抜き、試合を振り出しに戻す。同17分にも府中はGK田中のフィードを最前線で受けたソロカーバがシュートしたが、GK大黒に防がれた。19分にはセットプレーの流れから、ゴール正面の上福元の前に浮き球が出るが、シュートをふかしてしまい得点できない。

　残り34秒、速攻に出たすみだは、波状攻撃から太見が相手選手と競り合いながらも強引にシュートを決めて、再びリードした。その後、再びパワープレーに出た府中の攻撃を凌ぎ、すみだが初のホームゲームでFリーグ初勝利を収めている。

フウガドールすみだ 2-1(前半0-0) 府中アスレティックFC
<得点者>
[す]半田徹也(31分)、太見寿人(40分)
[府]山田ラファエル・ユウゴ(37分)