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[MOM659]大宮東MF石塚塁(3年)_マンマークで相手エース消した主将

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.6 第91回全国高校選手権埼玉県予選2次L第1節 大宮東1-0浦和西 西武台第2G]

 徹底マークで相手エースを消した。県新人戦準優勝の浦和西を1-0で破った大宮東の福島道夫監督が試合後、勝因のひとつに上げていたのがMF石塚塁主将(3年)の存在。本来、中盤でゲームメークに関わるMFはこの日、相手の技巧派MF山崎勇輔(3年)のマンマークを担当し、相手に得点を許さなかった。

「監督からオマエがつけ、と言われていた。相手との間隔を考えて、取りに行くのか、バックパスをさせるのか考えながら、チームのために守った」。距離をうまく保ちながら、相手に簡単に前を向かせなかった。動き出し早く、振り払おうとする山崎はマークについていても、シュートまで持ち込み、スルーパスを通してきた。レベルの高い相手に苦戦した石塚だが、厳しいプレッシャーで相手に簡単に前を向かせず、いつもの存在感を出させない。そして必要以上に運動量を強いられたことが影響してか、山崎は試合終盤に足を攣らせて途中交代。石塚は「相手の10番を抑えて、今は達成感があります」と自身の“任務”をやり切った80分間に胸を張っていた。

 6回目の全国大会出場を目指すチームは耐えて、凌いで最後に相手を上回る。2次リーグを好発進させたMFは「3連勝」での決勝トーナメント進出を誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)
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