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[MOM704]米子北FW加藤潤也(3年)_1日遅れのバースデー弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 西目1-3米子北 ニッパ球]

 スタンドからは「ハッピーバースデー」の歌声が聞こえてきた。2-1の後半4分に追加点を決めた米子北のFW加藤潤也(3年)は試合前日の12月30日が18歳の誕生日。スタンドの応援団は1日遅れのバースデーゴールを歌で祝福した。

「うれしかったです」。そう言ってはにかんだ加藤は「(ゴールは)狙っていたので決められてよかった」と胸を張る。MF竹中恭丞(3年)の左FKにニアサイドで合わせるシュートは「(竹中が)蹴る前からニアが空いていたので、『ここに蹴ってくれ』と伝えた」という狙いどおりの一撃だった。

 1年前の全国選手権にはボランチで出場していた加藤だが、現在は2トップの一角でプレー。「裏への抜け出しもやりやすいし、FWの方がいい」という言葉どおり、前半12分の先制点もアシストするなど1得点1アシストの活躍でチームを勝利に導いた。

 誕生日は選手権の開会式当日。サッカーの聖地である国立競技場で、2年連続で誕生日を迎えた。大事な初戦前日とあって特別なことはなかったが、この日の試合前に3年生が寄せ書きした色紙をもらったという。

「もう一回、国立に戻って来れるようにがんばりたいと思った」と決意を新たにした18歳のバースデー。来年1月2日の2回戦では旭川実(北海道)と対戦するが、「相手を意識しすぎず、自分たちの堅守速攻を貫きたい」と意気込む背番号10は「次もゴールを決めたい」と2戦連発を誓った。

(取材・文 西山紘平)

【特設】高校選手権2012
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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