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[MOM706]修徳MF城ヶ瀧大地(3年)_“修徳の心臓”が攻守で別格存在感

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 修徳2-0鳴門]

 184cmの大型ボランチが完全に試合を支配していた。修徳のMF城ヶ瀧大地(3年)はプレッシャーに来る相手の選手たちを余裕たっぷりに引きつけてからボールを動かしてゲームメイク。また、「(ボランチでコンビを組む)久保に助けられたところもあったんですけど、相手の陣地でボールを取ることが自分の仕事」というMFは果敢なプレッシングで相手との距離を詰めてはインターセプトを繰り返して攻撃の起点となった。そして後半40分には右CKを頭で合わせてFW小野寺和也のダメ押しゴールをアシスト。攻守両面でチームの初戦突破に貢献した。

 まるで“上から目線”のような落ち着きと正確な技術、そして献身的な守備。試合を通して他に差をつけるプレーを見せた城ヶ瀧については岩本慎二郎監督も「183、184cmあるんですけど、あれ(落ち着いてゲームメークするところ)が持ち味。ハードワークも彼は厭わない。久保と城ヶ瀧がウチの心臓になってくれている」と賞賛する。本人も「東京都の決勝では雨でスリッピーだったので自分の持ち味が出せなかったんですけど、きょうはしっかり、いいトラップしてチームを動かせたかなと思います。セカンドボールとかボランチがしっかり拾ったりすることが仕事だと思っていた。自分としては理想のゲームでした」と納得の表情を浮かべていた。

 2回戦の対戦相手は優勝候補の青森山田(青森)に決まった。すでに大学進学を決めているものの、将来、プロを目指す城ヶ瀧にとっては自身をアピールするいいチャンスだ。「2回戦は相当やるチームなので、自信持ってチャレンジするだけだと思います」。劣勢が予想されるが「チームのためにしっかり仕事することが自分がやらなければいけない仕事」と言い切るMFが攻守両面でチームに貢献してV候補からの白星をもたらす。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2012
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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