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[選手権]技あり先制弾!夏の悔しさ胸に、京都橘FW仙頭がゴール、アシスト連発

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 帝京長岡1-2京都橘 三ツ沢]

 積極性を高めた3年生アタッカーが先制ゴールをもたらした。前半9分、京都橘は右オープンスペースを突いたFW小屋松知哉の折り返しを受けたFW仙頭啓矢(3年)が右足でゴール右隅へ流しこむ。GKはニアサイドをケアしようとしていたが、背番号7はボールをインフロントにかけて、外側から巻く技ありのゴール。今大会3得点目を決めたFWは「右から来ていたボールなのでインフロントにかけて打ちました。新人戦、インターハイまでは決定力が低かったんですけど、それが課題ということが分かって、朝練からシュート練習をやってきたので、今はものすごく自信になりました」と練習の成果を発揮する活躍に表情を緩めた。

 昨夏には世界で戦える若きフットボールプレーヤーを探す世界規模のスカウトプロジェクト、ナイキ「THE CHANCE」のジャパンファイナルへ進出。滝川二や桐蔭学園、鹿児島実、前橋育英、久御山、矢板中央といった強豪校の、海外でプロを目指す選手たちと技を競い合った。チャンスメークする能力の高さを見せて最終日の最終選考まで行ったものの、スペインで開催されたグローバルファイナルへ進出する3名に残ることはできず。世界でアピールするチャンスを掴むことはできなかった。悔しい落選だったが、学んだことがある。「あの時、選ばれたプレーヤーたちは全員、積極的なプレーをしていた。人に見せるためには積極的なプレーが大事ということを学びました」

 3回戦では3アシスト。スピード、テクニックを兼ね備えた攻撃の柱はフィニッシュ、チャンスメーク両面で印象的なプレーを見せている。チームが勝つことを第一に考えながらも、思い切ったミドルやスルーパスなど自分の力を積極的に発揮。国立準決勝でもチームを引っ張るFWの果敢な姿勢は変わらない。「ゴールが取れたらいいんですけど、チームが勝つことが一番。チームが勝つためにプレーできたらいいと思います」と勝つために全てを懸けることを誓った。
 
(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
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