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[選手権]京都橘2トップ、満身創痍も気持ちでカバー「理想は2人で得点王」

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 初優勝を目指し、14日の決勝で鵬翔(宮崎)と対戦する京都橘は13日、埼玉県内で最終調整を行った。注目の2トップ、FW小屋松知哉(2年)とFW仙頭啓矢(3年)はともに足に故障を抱えるため、別メニュー調整となったが、練習後はあくまで問題なしを強調した。

 練習が始まっても注目の2トップは姿を現さなかった。現れたのは全体練習が終わったあと。2人で感覚を確かめあうかのように、ロングボールを蹴り合った。「汗を流しておきたかった」。5得点で得点ランクトップに立つ小屋松は今できる万全の調整だと話した。

 5試合中4試合で先制ゴールを奪っている仙頭も左足に故障を抱えていた。だが、3回戦の丸岡戦(4-1)で足を痛めたというが、続く準々決勝の帝京長岡戦(2-1)、そして準決勝の桐光学園戦(3-0)でも得点を記録。「試合には支障はない。最後は気持ちでカバーできる」と気合で乗り切る意気込みを見せた。

 得点ランク1位と2位に付ける2人。同一校で2人の得点王を出せば、96年の第75回大会のFW北嶋秀朗、FW日下亮(ともに市立船橋)以来のこととなる。小屋松は「理想は2人で得点王」と本音ものぞかせたものの、「チームが勝つことが一番。個人の結果は後からついてくるもの」とチームの勝利優先を強調した。

「最後というのもあるが、最高の形で終わりたい」

 初の決勝に臨む京都橘。創部12年目での優勝となればもちろん快挙だが、京都府勢としても45年ぶり、首都圏開催以降では初の全国制覇となる。W得点王も獲得となれば、これ以上の有終の美はない。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 児玉幸洋)

【特設】高校選手権2012

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