[選手権]インフルで主力2人欠場も…前回4強・京都橘が第一学院を3発撃破
[1.2 全国高校選手権2回戦 第一学院高0-3京都橘高 味フィ西]
第93回全国高校サッカー選手権は2日、各地で2回戦を行い、味の素フィールド西が丘の第1試合では初出場の第一学院高(茨城)と前回大会4強の京都橘高(京都)が対戦した。前半は0-0で折り返したが、後半に京都橘が3得点。3-0の完封勝利で初戦を突破した。明日3日の3回戦では國學院久我山高(東京A)と対戦する。
試合は静かな立ち上がりを見せたが、第一学院は前半12分にGK佐藤隼(3年)のロングフィードからFW木原英勲(3年)がミドルシュートを狙うなど、徐々にペースをつかむ。前半15分、右CKのショートコーナーからMF徳田京也(3年)のクロスに木原が頭で合わせる決定機もつくったが、ヘディングシュートはクロスバーの上へ。その後も前半18分にMF原田大雅(3年)、同19分に徳田がエリア外から果敢にシュートを放った。
MF仙頭啓生(3年)、DF清水遼大(3年)の主力2人がインフルエンザで欠場した京都橘はなかなかリズムをつかめずにいたが、前半24分にMF大野挙弥(3年)が左足ミドルを狙い、ファーストシュート。同30分にはFW岩崎悠人(1年)が左サイドからドリブルで切れ込み、右足を振り抜いたが、ゴールの枠を捉えられなかった。
拮抗した展開を打ち破ったのは京都橘の背番号10だった。0-0で折り返した後半15分、DF小川礼太(2年)の縦パスから左サイドのスペースに抜け出したFW中野克哉(3年)がドリブルで持ち上がり、角度のない位置から左足を一閃。豪快にニアサイドを破り、先制に成功した。
第一学院も後半24分、浮き球のパスにMF杉山ビラル正将(3年)が走り込むと、飛び出してきたGKがこぼしたボールを拾って素早くシュート。ゴールは無人だったが、カバーに戻った京都橘DF倉本光太郎(3年)がヘディングでクリアした。
倉本のファインプレーでピンチをしのいだ京都橘は後半36分、倉本のロングキックに反応した岩崎がPA内右のゴールライン際から折り返し、途中出場のMF堤原翼(1年)が押し込む追加点。2-0と勝利を決定づけると、後半アディショナルタイムにも直前に投入されたばかりのFW前川太一(3年)がファーストプレーでダメ押しゴールを決め、3-0と突き放した。
立ち上がりの悪さについて米澤一成監督は「試合前に応援席に行くのか行かないのかとか、分かっているところを徹底できなかった」と説明。「僕らスタッフのミスでいつものリズムで入れず、バタつきながら試合に入ってしまった。大人のミスを選手がしのいでくれた」と、試合の中で立て直した選手たちに感謝すると、インフルエンザで欠場した2人に代わって先発したMF則包晃哉(3年)、DF木村公紀(3年)についても「新しく入った左サイドの2人が期待以上にやってくれた」と評価した。
木村が左サイドバックに入り、本来は左サイドバックの小川が清水の代役としてセンターバックでプレー。「久しぶりのセンターバックだったけど、よくやってくれた」と無失点で抑えた2年生DFを称えた米澤監督は途中出場の堤原、前川がゴールを決めたことについても「2人とも期待に応えてくれた。チームに勢いが付く」と総力戦でつかんだ1勝を素直に喜んでいた。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 西山紘平)
▼関連リンク
【特設】高校選手権2014
第93回全国高校サッカー選手権は2日、各地で2回戦を行い、味の素フィールド西が丘の第1試合では初出場の第一学院高(茨城)と前回大会4強の京都橘高(京都)が対戦した。前半は0-0で折り返したが、後半に京都橘が3得点。3-0の完封勝利で初戦を突破した。明日3日の3回戦では國學院久我山高(東京A)と対戦する。
試合は静かな立ち上がりを見せたが、第一学院は前半12分にGK佐藤隼(3年)のロングフィードからFW木原英勲(3年)がミドルシュートを狙うなど、徐々にペースをつかむ。前半15分、右CKのショートコーナーからMF徳田京也(3年)のクロスに木原が頭で合わせる決定機もつくったが、ヘディングシュートはクロスバーの上へ。その後も前半18分にMF原田大雅(3年)、同19分に徳田がエリア外から果敢にシュートを放った。
MF仙頭啓生(3年)、DF清水遼大(3年)の主力2人がインフルエンザで欠場した京都橘はなかなかリズムをつかめずにいたが、前半24分にMF大野挙弥(3年)が左足ミドルを狙い、ファーストシュート。同30分にはFW岩崎悠人(1年)が左サイドからドリブルで切れ込み、右足を振り抜いたが、ゴールの枠を捉えられなかった。
拮抗した展開を打ち破ったのは京都橘の背番号10だった。0-0で折り返した後半15分、DF小川礼太(2年)の縦パスから左サイドのスペースに抜け出したFW中野克哉(3年)がドリブルで持ち上がり、角度のない位置から左足を一閃。豪快にニアサイドを破り、先制に成功した。
第一学院も後半24分、浮き球のパスにMF杉山ビラル正将(3年)が走り込むと、飛び出してきたGKがこぼしたボールを拾って素早くシュート。ゴールは無人だったが、カバーに戻った京都橘DF倉本光太郎(3年)がヘディングでクリアした。
倉本のファインプレーでピンチをしのいだ京都橘は後半36分、倉本のロングキックに反応した岩崎がPA内右のゴールライン際から折り返し、途中出場のMF堤原翼(1年)が押し込む追加点。2-0と勝利を決定づけると、後半アディショナルタイムにも直前に投入されたばかりのFW前川太一(3年)がファーストプレーでダメ押しゴールを決め、3-0と突き放した。
立ち上がりの悪さについて米澤一成監督は「試合前に応援席に行くのか行かないのかとか、分かっているところを徹底できなかった」と説明。「僕らスタッフのミスでいつものリズムで入れず、バタつきながら試合に入ってしまった。大人のミスを選手がしのいでくれた」と、試合の中で立て直した選手たちに感謝すると、インフルエンザで欠場した2人に代わって先発したMF則包晃哉(3年)、DF木村公紀(3年)についても「新しく入った左サイドの2人が期待以上にやってくれた」と評価した。
木村が左サイドバックに入り、本来は左サイドバックの小川が清水の代役としてセンターバックでプレー。「久しぶりのセンターバックだったけど、よくやってくれた」と無失点で抑えた2年生DFを称えた米澤監督は途中出場の堤原、前川がゴールを決めたことについても「2人とも期待に応えてくれた。チームに勢いが付く」と総力戦でつかんだ1勝を素直に喜んでいた。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 西山紘平)
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