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「もう一つ上の景色を見たかった」明秀日立FW荒井、追撃弾もあと1点届かず

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明秀日立FW荒井慧伊大(中央)をチームメイトが慰める

[1.5 全国高校選手権準々決勝 明秀日立高2-3上田西高 駒沢]

 最後までゴールを目指した。明秀日立高(茨城)は1-3の後半10分にカウンターからFW橋本光希(3年)のスルーパスに抜け出したFW荒井慧伊大(3年)がドリブルでPA内に切れ込み、縦に仕掛けて左足でシュート。2-3と1点差に追い上げた。

 1回戦の高知西戦(3-0)、3回戦の大阪桐蔭戦(1-1、PK5-3)に続く今大会3得点目の追撃弾。その後も再三左サイドを攻め上がったが、あと1点が届かなかった。「あの得点より、もう1点取りたかった。チームの中心として取りたかった。自分の未熟さが出た試合だった」。目を赤くした荒井を萬場努監督は「エースの自覚を持ってやってくれた」とねぎらった。

 2年ぶり2回目の出場で初の3回戦、初の準々決勝進出を成し遂げた。新たな歴史をつくったベスト8。それでも荒井は「苦しいこともあったけど、このチームでここまで来れて良かった。でも、もう一つの上の景色を見たかった」と涙をこらえ切れなかった。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)

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