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「最後は優勝して終わりたい」。昨年度ベスト8、J内定トリオ擁する帝京長岡が日本一に挑戦

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帝京長岡のJ内定トリオ。(左から)京都内定MF谷内田哲平、町田内定FW晴山岬、愛媛内定DF吉田晴稀

 昨年度ベスト8の帝京長岡高がきょう2日、熊本国府高(熊本)との2回戦から登場する。京都サンガF.C.内定の主将MF谷内田哲平(3年)、FC町田ゼルビア内定のU-18日本代表FW晴山岬(3年)、愛媛FC内定DF吉田晴稀(3年)ら前回大会で躍動したタレントたちが選手権の舞台に“帰還”。あれから一年。高校最後の大会で昨年度のベスト8を超え、日本一に挑戦する。

 魅惑の攻撃サッカーで一年前の選手権を席巻した。センスあふれるパスでゲームを作る司令塔・谷内田を中心としたテクニカルかつ連動したアタックで華麗に崩せば、晴山は初戦・高知西戦(○6-0)でハットトリックを達成するなど、前回大会4得点。2回戦・旭川実戦(○2-2PK17-16)はのべ38人が蹴った高校サッカー史に残る最長のPK戦でGK猪越優惟(3年)がヒーローになった。3回戦・長崎総附戦(○2-1)では注目レフティーMF田中克幸(3年)が決勝点をマーク。主力が最高学年に上がった今大会は経験値を生かし、まずは最高成績のベスト8を超え、歴史を塗り替える。

「去年はベスト8まで進めて、そこで多少の注目はされたものの、準々決勝で勝てなかったのはそれまでの実力だった。今年はそれを超えて、優勝できる可能性があるチームだと思っています。まずは昨年の結果を超えて、今年は日本一を獲れるようにしたい」(晴山)

 勝ち上がれば、準々決勝は昨年尚志に0-1で敗れた同会場・等々力陸上競技場で行われる。「準々決勝は去年と同じ会場。ベスト8までのイメージはできているので、まずは準々決勝まで進んで、その先も勝っていけたら」(谷内田)

 全国トップクラスの技術で魅せる攻撃が注目される一方で、守備を率いるのは愛媛内定DF吉田だ。昨年度はスピードを武器に右サイドバックで存在感を示したが、今年はDFリーダーとしてセンターバックを担う。「去年の借りを返すために一年間やってきた。攻撃が特長のチームですが、自分自身は守備面をしっかりとして、安定した戦いができるようにしたい」(吉田)

 スタメンの半数以上は帝京長岡のグラウンドでトレーニングする長岡JYFC出身の選手だ。さらに谷内田や晴山、MF矢尾板岳斗(3年)らは幼稚園時代からのチームメイト。今大会は3年間、6年間、あるいはそれ以上に渡ってプレーしてきた仲間との集大成となる。「これが最後の大会なので、最後くらいは優勝して終わりたい」(晴山)。

 熊本国府高(熊本)戦はきょう2日、ニッパツ三ツ沢球技場で14時10分キックオフ予定。

(取材・文 佐藤亜希子)
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