beacon

浦和内定MFが見せ付けた“格”…青森山田MF武田英寿、初戦2ゴールと躍動

このエントリーをはてなブックマークに追加

鮮やかなループシュートを沈めた青森山田高MF武田英寿(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.2 選手権2回戦 青森山田高 6-0 米子北高 NACK]

 2連覇を狙うチームのキャプテン。背番号10を背負う大黒柱。そして、J1浦和加入内定が発表されている。今大会の注目選手の一人である青森山田高MF武田英寿(3年)は、初戦からその実力を見せ付けた。

 まずは先制点の起点となる。前半36分、右サイドでボールを受けると、相手選手が激しく寄せてくる。これを逆手に取った。フリーでサポートに入ったMF高橋祐翔(3年)を視野に捉えると、相手の間を通すパス。高橋のクロスをMF松木玖生(1年)がヘディングで叩き込み、先制点となるゴールが生まれた。

「やはり、武田のところで3枚くらいのマークで囲まれるシーンがあったが、彼のマークが厳しくなることを利用して取れた一点だった。そういう意味では有効な攻撃だったと思う」(黒田剛監督)。警戒された中でもきっちりと仕事をこなした。

 そして、後半開始早々の1分には自らゴールを陥れる。相手選手のミスを見逃さずにボールを奪取すると独走。「時間があった」とGKの動きを見極めると、鮮やかなループシュートを沈めてチーム2点目を奪取した。その後も積極的にボールに絡んで攻撃にリズムをもたらし、後半アディショナルタイムにはPKをきっちりと沈めて、6-0の大勝スタートに大きく貢献した。

 自身にとって、高校ラストの大会。「集大成として優勝し、これまで支えてもらった方々に恩返しできるように頑張りたい」とチームの先頭に立ち、頂点だけを見据える。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2019

TOP