[11.3 選手権兵庫県予選準決勝 芦屋学園高 1-2 相生学院高 三木陸上]

　“ホットライン”でゴールを決めた。前半8分、滝川二高はMF藤田仁朗(3年)の右クロスからFW相原禎汰(3年=セレッソ大阪和歌山U-15出身)が先制ヘッド。「クロスからのゴールは結構自分強みにしています。仁朗がボール持って顔上げた瞬間、『仁朗上げて!』と声を掛けて、めっちゃ良いボールが上がってきて、あとは合わせるだけという感じでした」と相原は振り返る。

　藤田が右サイドでのワンツー、個人技で2人、3人とDFを突破。相原は「絶対に一人二人かわしてくると思っていた」。そして、ニアのDFの頭上を越してクロスを入れてくることもイメージ通り。良いボールが来ると信じて頭から飛び込み、ゴールを破った。

　相原は副キャプテンとしてキャプテンの藤田を支える立場。下級生時からともに公式戦を経験してきた。「去年の選手権であんま良いコンビネーションというのが見せられなくて。そこは仁朗と良いコンビネーションで作って、練習試合からも良いコンビネーションで結構得点とか取れた」。藤田が顔を上げた瞬間にどう動くから確認するなど、練習から連係を構築。「凄い信頼している」という藤田との“ホットライン”をこの準決勝でも披露した。

　この日は得点シーン以外にも藤田のスルーパスやクロスからチャンス。2点目を決めることはできなかったが、後半に足を攣らせながらも「痛かったですけれどもやり切るしか無い」とチームのために走り抜いた。

　今大会4得点目となるゴールと、思いを込めた走りで勝利に貢献した相原は、「決勝も決めます!」と宣言。再び藤田との“ホットライン”からゴールを決め、全国でもゴールを量産する。

(取材・文　吉田太郎)

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