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今度こそ全国のピッチへ、日大藤沢DFアッパ勇輝「自分が点を獲って、自分が守って、チームを勝たせられる選手に」

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U-17日本代表候補歴を持つ注目ストッパー、日大藤沢高DFアッパ勇輝

 第101回全国高校サッカー選手権神奈川県2次予選は22日に2回戦が行われ、第1シードの日大藤沢高は厚木北高と初戦を戦う。DFアッパ勇輝(3年=SCH FC出身)はU-17日本代表候補歴を持つ注目ストッパー。対人守備、ヘディングが非常に強く、またシュートブロックを連発するなどCBとして活躍してきたが、現在は右SBとしてもポテンシャルの高さを発揮している。評定平均4.9という文武両道のプレーヤーでもあるアッパが、選手権予選への意気込みなどについて語った。

―現在、CBとSBを両立している。
「最初、(SBは)結構慣れない部分とかあったんですけれども、段々攻撃面でもパワフルにオーバーラップとかインナーラップとか出来てきたり、守備は元々得意なので、対人とかは絶対に負けないようにやっています」

―上を目指すためのチャレンジ。
「身長を考えるとCBだけじゃキツイと思うので、両方できれば選択肢広がるかなと思ってチャレンジしています」

―日藤での3年間を振り返って。
「ここに来て1年生の時に3年生と混ぜて練習させてもらって、そこで3年生から学べたことは結構多かったですし、2年生の時は代表とかそういうところで学べるところがあったので、3年間で成長できたところがあったと思います」

―いよいよ選手権予選が始まる。
「去年は怪我で予選出れていないですし、インターハイも自分(予選)決勝レッドカードで出場停止になって全国に出れていない。選手権こそは絶対に出て、和倉(ユース大会)で自分たち優勝して、そこは自信になったと思うので、選手権でやれるというところを全国で発揮して必ず全国制覇したいと思っています」

―最後の大会は特別。
「今まで出れていないので最後に懸ける気持ちは強いです。去年はちょうどこの時期くらいに怪我して悔しかったですし、やっぱりピッチ外じゃやれることは限られてくるので、ピッチ内でチームを引っ張るようなことを今年はやりたいと思っています」

―チームを代表する選手になった。
「副キャプテンになってチームを引っ張っていくという意識はついて、去年よりも指示やチームを鼓舞する声も増えてきていると思うので、それをもっともっと出して行って、さらに引っ張って行けたらと思っています」

―選手権は自分にとってどのような大会?
「自分、1年生は普通に出ていなくて、2年生も怪我で出ていないので初めてなんで、その『負けたら終わりという緊張感はどうなんだろう』という感じでまだちょっと怖いというのは少しあるんですけれども。選手権が一番注目されると思うので、そこで自分のプレーを出してチームとしても勝てると思うので、こだわっていきたいと思っています」

―この大会をきっかけに“個人昇格”も。
「2年生の時に代表候補に入れたんですけれども、3年生では1回も招集されていない。自分の武器の守備は全国でもトップレベルで通用すると思っているので、守備やシュートブロックではしっかり自分の特長を出して、ヘディングも最近点を獲れるようになってきたので、そこで自分が点を獲って、自分が守って、チームを勝たせられる選手になれれば良いなと思っています」

―将来については。
「プロで、J1で戦える選手になりたいので、大学4年間で自分の武器を磨きつつ、苦手なところも克服してJ1で通用する選手になりたいです」

―森重君がプロ入りしたことも刺激に。
「近くの存在からプロが出るということは嬉しいことでもあるんですけれども、自分もなりたかったという悔しい気持ちもあるので、4年後絶対にプロになって、追いついて追い越せるようになりたいと思います」

―スカウトや代表関係者にはどのようなところを見て欲しい?
「自分、最後の最後で身体を投げ出してシュートブロックするのがやっぱり一番得意なので、GKに仕事させないくらい、自分がシュートブロックして『GKよりもシュートセーブする』のを自分目標にしているので、そういうところを見てもらいたい」

―危機察知力は特別。
「感覚というか、相手が打って来るタイミングとかにビビらず身体投げ出せるのは自分の特長だと思います」

―プレースタイルは以前から?
「小学校の時はFWやっていたんですけれども、中学校の時から後ろの方をやるようになって、最初の方は攻撃、攻撃だったんですけれども、段々自分守備強いというのに気づいて段々強くなってきたかなと思います」

―今度こそ全国で。
「どこが来ても勝つという気持ちでやりたい」

―日大藤沢の歴史を変える。
「和倉で優勝したのは自信になっていると思うので、全国でもしっかり勝って行きたいなと思っています」

(取材・文 吉田太郎)
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