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198cmの“二刀流” が選手権予選へ。日大藤沢の清水内定FW森重陽介「プロ行く前から知ってもらえるように」

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 第101回全国高校サッカー選手権神奈川県2次予選は22日に2回戦が行われ、プリンスリーグシードの桐蔭学園高と第1シードの湘南工科大附高、日大藤沢高が登場する。日大藤沢の198cmFW森重陽介(3年=東京ヴェルディジュニアユース出身)は清水エスパルス内定の注目プレーヤー。CFとCBの2つのポジションで活躍する大器が自身初の選手権出場への意気込みなどを語った。

―選手権予選は22日が初戦(対厚木北高)。
「高校最後の大会ということで、自分もチームも気合入っています。神奈川をどうしても勝ち抜きたいと思っています」

―インターハイは全国大会初戦敗退。悔しい大会になった。
「全国の借りは全国でしか返せないと思います。出ないと意味がないと思うので、まず一戦必勝で4試合勝って、全国に行きたい」

―全国大会に出ることは絶対。
「自分がチームを引っ張らないといけないという責任もある。去年から出ている身としては、今年こそ全国に出す、選手権を決めるという気持ちでやっています」

―エスパルス内定の反響は?
「反響はめっちゃありましたね。練習試合でも相手チームから『プロだ』とか言われてちょっとウッてなるんですけれども、みっともないプレーはできないので、堂々と自分のプレーを出すことは常に意識していて、学校の練習でも違うなって思われないといけないし、みんなとの差も見せていきたいと思っています」

―実際トレーニングでもDFを弾き飛ばしたり、ヘディングシュートを決めたり、違いを見せていた。
「プロで練習参加した時に感じたものなどを還元して、もちろん声であったり、技術面も自分がコーチングして、チームが良くなるようにということは常に意識しています」

―高校生で一番のプレーヤーとしてプロに。
「そうですね。点が獲れるFWとしてプロに入りたいと思っているので、予選からどんどん点を獲って、得点の獲れるデカいFWになりたいです」

―CBとの“二刀流”を注目されている。
「自分は注目されてありがたいですし、自分がどっちもできるというのは本当にウリなので、そこをどんどん発揮していきたいと思っています」

―プロでも。
「やっていきたいと思っています。自分が(二刀流の)筆頭と言うか、個人的にどっちもプロのレベルでできるという、完璧にやりたいなと思っている」

―個人としてそれぞれ評価は?
「FWでのヘディングやシュートは自信を持ってできるんですけれども、細かい動き出しの部分だったりは自分はまだ足りないと思っているので、そこはまだまだ練習しないといけないです。CBでもビルドアップは自分では自信を持ってやっているんですけれども、対人や上手いFWへの対応やドリブラーへの対応が苦手だったりするので、そういうところは高校のうちにやっておかないといけないなと思っています」

―エスパルスに練習参加した時も両方やっている。
「何回か行かせてもらって、FWで行った時とCBで行った時があります。(エスパルスからも)両方は面白い、みたいな感じで言ってもらっている」

―選手権では、その両方で目立つ選手に。
「出ないと話にならないので、出て、自分はこういうことができるよというのはアピールして、みんなにプロ行く前から知ってもらえるようになりたいと思います」

―神奈川は激戦区。
「初戦から大事だと思います。(初戦で対戦する)厚木北も関東大会はベスト4まで行っているので最初から負けられないし、練習の質などをどんどん上げて行って、まず一戦一戦勝ちたい」

―日藤での3年間を振り返ると?
「技術もそうですし、心も成長したと思います。(佐藤輝勝)監督には入学してから『技術面だけじゃなく心も成長しよう』『心も身体もさらに良くしよう』と。そこが一番来て良かったなと思います」

―自分のプレーで一番嬉しいプレーは?
「ボディコンタクトをして相手を倒したりとか、スライディングでボールをかっさらったりするプレーですね。あとはもちろん点を獲った時。一番気持ち良いのはFKですね」

―キック精度の高い宮崎達也君の聞いても「シゲさんの方が」と。
「本当ですか? 嬉しいですね。(キックは)足が長いんで、遠心力だったりが多分あると思います。みんなに言われます。振り子みたいにして、ムチみたいに。コントロールはずっと蹴ってきたので、反復練習のお陰だと思います。(高さ、速さ、強さが武器だが)まだまだ足りないところもあるので一個一個もっともっとこだわっていきたい」

―エスパルスのサポーターに見てもらいたいところは?
「前だったらがむしゃらに走ったり、得点や結果をサポーターには見て欲しいですし、身体を張ったプレーや気持ちの込もったところを見て欲しいです」

―プロ1年目の目標は?
「まずJリーグデビューして、点を獲るということが目標です」

(取材・文 吉田太郎)
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