[MOM4159]日大藤沢FW森重陽介(3年)_清水内定FWが選手権の空を制す…驚異の“2mヘッド”2連弾
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.29 選手権1回戦 日大藤沢 2-0 西原 等々力]
198cmが空を飛び、2m以上の高さからヘディングシュートを二度もお見舞いした。日大藤沢高(神奈川)はFW森重陽介(3年/清水内定)の2ゴールで勝利。森重は「2点ともヘディングで取れたことは本当によかった」と手応えを語った。
激戦区・神奈川を制し、3年ぶりに選手権へとたどり着いた。清水内定FWは最初で最後の選手権。そのデビュー戦は鮮烈なものになった。前半13分、MF野澤勇飛(3年)の折り返しをPA中央で合わせるが、相手選手に当たって宙を飛ぶ。しかし、制空権は森重のもの。飛び出した相手GKをかわすようにヘディングシュート。先制ゴールを挙げた。
前半を1-0で折り返すと、森重は後半3分にも空を制す。DFアッパ勇輝(3年)が右サイドからクロスを上げ、飛び上がった森重が2mの高さから頭で振り下ろす。「CBがいようと叩き込むのは練習通り」。ボールは地面を叩きつけ、ゴールに突き刺さった。
森重の魅力といえば“二刀流”。FWだけではなくCBもこなすことができ、リードを奪えば守備面でも体を張れる。自ら奪った2得点をお土産に、森重は後半14分から後方に下がる。だが、ここでアクシデント。右ふくらはぎを攣ってしまい、CBとしてプレーする前に途中交代となった。
試合後、本人は大きな怪我ではないことを明かす。「もっともっとみんなにも(CBの姿を)見てもらいたい。自分もやりたい気持ちもあるので、2回戦に向けていい準備をしたいです」。
“怪物”級の鮮烈ゴールに試合後は大勢の報道陣が押し寄せた。さまざまな質問に答え、背番号19の理由には「去年からユニフォームのサイズがなくて、(19番が)唯一XLのサイズがあった。それでそのまま19番。CBもやるので9より19かなと。いまのサイズは3XL」と意外な秘密を語る。クロスへの入り方はFWアーリング・ハーランド(マンチェスター・C)を、オフ・ザ・ボールの動きはFWロベルト・レバンドフスキ(バルセロナ)を参考にしているという。
佐藤輝勝監督は教え子の活躍に目を細める。足を攣ったことによる途中交代にも「何があっても大丈夫なようにチーム作りをしてきた」と胸を張る。「もっと応えてくれる。こちらも要求をしていますし、活躍をしてくれるんじゃないかと思っています」と期待を寄せた。
森重も「各試合1点は取りたい」と目を光らせる。「点数だけじゃなくてアシストだったり、点につながるプレーをしていきたい」。今大会の主役候補が最高のスタートを切った。
(取材・文 石川祐介)
●【特設】高校選手権2022
[12.29 選手権1回戦 日大藤沢 2-0 西原 等々力]
198cmが空を飛び、2m以上の高さからヘディングシュートを二度もお見舞いした。日大藤沢高(神奈川)はFW森重陽介(3年/清水内定)の2ゴールで勝利。森重は「2点ともヘディングで取れたことは本当によかった」と手応えを語った。
激戦区・神奈川を制し、3年ぶりに選手権へとたどり着いた。清水内定FWは最初で最後の選手権。そのデビュー戦は鮮烈なものになった。前半13分、MF野澤勇飛(3年)の折り返しをPA中央で合わせるが、相手選手に当たって宙を飛ぶ。しかし、制空権は森重のもの。飛び出した相手GKをかわすようにヘディングシュート。先制ゴールを挙げた。
前半を1-0で折り返すと、森重は後半3分にも空を制す。DFアッパ勇輝(3年)が右サイドからクロスを上げ、飛び上がった森重が2mの高さから頭で振り下ろす。「CBがいようと叩き込むのは練習通り」。ボールは地面を叩きつけ、ゴールに突き刺さった。
森重の魅力といえば“二刀流”。FWだけではなくCBもこなすことができ、リードを奪えば守備面でも体を張れる。自ら奪った2得点をお土産に、森重は後半14分から後方に下がる。だが、ここでアクシデント。右ふくらはぎを攣ってしまい、CBとしてプレーする前に途中交代となった。
試合後、本人は大きな怪我ではないことを明かす。「もっともっとみんなにも(CBの姿を)見てもらいたい。自分もやりたい気持ちもあるので、2回戦に向けていい準備をしたいです」。
“怪物”級の鮮烈ゴールに試合後は大勢の報道陣が押し寄せた。さまざまな質問に答え、背番号19の理由には「去年からユニフォームのサイズがなくて、(19番が)唯一XLのサイズがあった。それでそのまま19番。CBもやるので9より19かなと。いまのサイズは3XL」と意外な秘密を語る。クロスへの入り方はFWアーリング・ハーランド(マンチェスター・C)を、オフ・ザ・ボールの動きはFWロベルト・レバンドフスキ(バルセロナ)を参考にしているという。
佐藤輝勝監督は教え子の活躍に目を細める。足を攣ったことによる途中交代にも「何があっても大丈夫なようにチーム作りをしてきた」と胸を張る。「もっと応えてくれる。こちらも要求をしていますし、活躍をしてくれるんじゃないかと思っています」と期待を寄せた。
森重も「各試合1点は取りたい」と目を光らせる。「点数だけじゃなくてアシストだったり、点につながるプレーをしていきたい」。今大会の主役候補が最高のスタートを切った。
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(取材・文 石川祐介)
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