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激戦区・福岡で無失点V。飯塚支える2年生CB坂本海凪太「本大会もゼロで」

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福岡の新王者・飯塚高を支えるDF坂本海凪太(2年=FCバイエルン ツネイシU-15出身)

 第101回全国高校サッカー選手権は31日、2回戦が行われる。今大会注目の初出場校、飯塚高(福岡)は明桜高(秋田)と初戦。全国優勝3回の名門・東福岡高に惜敗した前年度決勝から、「0.01秒の差」を縮めるための1年間を過ごし、リベンジした実力派の初出場校だ。

 DF坂本海凪太(2年=FCバイエルン ツネイシU-15出身)は主将のDF片山敬介(3年=ディアブロッサ高田FC U-15出身)とともにDFラインを支える注目の2年生CB。攻撃性能の高さや守備の対応力などトータルバランスの高いDFだ。その坂本が選手権への意気込みなどについて語った。

―壁を破った。
「自分たちが目指していた場所なので、全国は。嬉しいですけれども、新しい王者として全国も頑張っていきたいなという気持ちです」

―来年ではなく、今年出れたことも大きい。
「去年は決勝で負けて。『来年、絶対に行く』とピッチの中で思っていて、今年本当に行けて。インハイも連覇かかっていたところで途切れてしまったので、来年は選手権も連覇して、インターハイも行ってという気持ちがあります」

―東福岡を完封した。
「決勝は自分的には一番リラックスしてできて、なかなか強い相手というのも分かっていたので、相手の10番(下川翔世)もめっちゃ速かったんですけれども、自分たち集中して、しっかりみんなアラートしていた。ゼロで抑えることができたので良かった」

―攻守にバランスの高いDFという印象だが。
「これ、というずば抜けた能力はないけれど、安定して全部平均的にできる」

―集中したプレーできている。
「選手権シーズンとかなると、自分も気持ちが入るのでより集中してできるようになります」

―隣の片山君から学ぶことも多い。
「敬介君のことを全て尊敬していて、空中戦とか、自分、敬介君と結構練習したりしているんですけれども、やっぱり違うなと感じて、隣にいるとプレー中とか安心感というか存在感が大きいので、尊敬する先輩だと思っています」

―活躍できる選手だと思うが、どのような戦いをしたい?
「選手権、飯塚として初めて出るんで、しっかり県大会からDFラインは無失点で来ているので、本大会もゼロで抑えて、初出場初優勝に向かってしっかりやっていきたい」

―飯塚は攻撃が注目されるが、それ以上に守備が堅い印象。
「このインターハイとか選手権シーズンは本当に集中していて、DFラインは。アラートにしているんで、自分たちは本当に集中できていて、去年も堅かったんですけれども、去年よりもより一層気持ちが入っていると思います」

―坂本君は、身体能力も一番と中辻監督が。
「全体的にしたら上位。(スピードは)30mの測定があるんですけれども、4.03とかチームで3、4番目くらいです」

―将来についてどう考えている?
「将来はプロを目指しているんですけれども、大学からプロに行きたいかなと自分の中で考えています」

―ポジションについては?
「プロになると言ったら(特別なサイズがないため、)CBは現実的ではないと思っているんですけれども、SBとかボランチならばもう一つ可能性が上がるのかなと」

―どこでもプレーできる。
「中学校の最初らへんまではボランチをやっていて、その後はCBなので。高校の最初の頃は左SBと右SBをやっていたんですけれども、今年に入ってからはCBです」

―選手権で思い浮かべるシーンはある?
「自分が入る前の選手権を見ていたんですけれども本当、川前(陽斗)君めっちゃ上手いなとずっと思っていて、ここでプレーできたらな良いなって思っていました」

―その時は進路を決めていた?
「決めるちょっと前くらいから(飯塚を)見出して、上手いなと」

―藤井君がU-16代表に。意識もしているのでは?
「入った時は正直、結構意識していましたけれども、凄いなと。自分も同じ2年生なので、藤井に負けないように頑張っていきたいなと思います」

―性格を自己分析すると?
「中学校の頃に比べたら熱くはなくなった。もっと熱かったです。今はちょっと大人になったかなと。冷静になりました」

―憧れの選手は?
「海外はずっとセルヒオ・ラモス。闘争心溢れるプレーが本当に好きです」

―改めて、選手権での目標を。
「選手権の本大会は自分たちの目標だった場所だし、初めて出る訳やし、全国優勝は自分も取りたいと思っているんで、しっかりみんなでアラートして笑って終われるようにしたいです」

(取材・文 吉田太郎)
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