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最注目の「13」に。福岡新王者・飯塚のエースMF池田悠夢「得点王になりたい」

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飯塚高のエースMF池田悠夢(3年=FCバイエルン ツネイシU-15)は得点王が目標

 第101回全国高校サッカー選手権は31日、2回戦が行われる。今大会注目の初出場校、飯塚高(福岡)は明桜高(秋田)と初戦。全国優勝3回の名門・東福岡高に惜敗した前年度決勝から、「0.01秒の差」を縮めるための1年間を過ごし、リベンジした実力派の初出場校だ。

 MF池田悠夢(3年=FCバイエルン ツネイシU-15出身)は、県予選決勝の東福岡戦で得意のドリブル突破から決勝ゴール。インターハイ予選決勝では前半途中で負傷交代したアタッカーが、雪辱の大会でエース番号「13」の責任を果たした。鋭いドリブルと得点力は魅力。全国大会でブレイクする可能性を秘めたエースが、選手権への意気込みなどについて語った。

―県決勝は素晴らしいゴール。反響はあった?
「家族や友達から言われました」

―チームの歴史を変えるゴールだった。
「チームのために自分が点を取るという気持ちで振り抜いたので、それが入ってホッとしています」

―インターハイ予選決勝では負傷退場。悔しい大会だった。
「インターハイの決勝では前半の終わりに負傷交代してしまって、競り合い行った時に着地の仕方が悪くて怪我したんですけれども、その悔しさもあったので選手権は『絶対に自分が活躍して全国に行ってやろう』という気持ちでやっていました」

―あの怪我でどのくらい休んでいた?
「2、3か月くらい休んでいました。右の足首です。靭帯損傷で」

―ウズウズしていた。
「本当、そん時は辛かったですけれども、別メニューを全力でやりながら『選手権で絶対に活躍してやる』と」

―その別メニューでつけた力もある。
「身体の強さやフィジカルは変わりました。体重は3から5kgくらい増えました」

―ドリブルでの変化もあった?
「キレが良くなりました。スピードや瞬発力が上がりました」

―「13」のプライドがあった。期待に応えられた。
「全国大会もあるので、そこではしっかり13番の役割を果たせるように。(でも)まだまだです。県大会ではもっとゴールを決めたり、アシストしたり、チームに貢献することがもっと必要だと思いました」

―選手権では自分のどのようなところを見て欲しい?
「自分がボールを持ってからのシュートだったり、得点能力の高さを見て欲しいです」

―他の人とどう違う?
「走るスピードとボールを持ったときのスピードがあまり変わらないところ。スピードに乗ったまま抜いていけるので、それが特長だと思います」

―組み合わせの印象は?
「全然、自分たちの実力を発揮すれば優勝まで行けると思います」

―対戦したい相手は?
「大津とやりたいです。自分、インターハイの決勝で怪我してしまって、九州大会1回戦でみんな大津とやっているんですよ。そこで0-1で負けて、自分、プレーできなくて悔しかったので、やってやりたいなという気持ちがあります」

―将来について。
「まずプロになって活躍して海外でやって、日本代表に入りたいです」

―先輩の「13」で印象に残っている選手は?
「1個上の高尾流星君。練習から取り組む雰囲気とか違うし、集中力や必死さが伝わってきました」

―それに近い1年間は過ごせた?
「1年間、一個上の13番を意識してきたので」

―どんなサッカーを見せたい?
「自分たちは観客をワクワクさせるようなプレーをして、この福岡に優勝旗を持って帰れるようにしたい。自信はあります」

―ノルマは?
「目標は大迫勇也選手の10。今大会では得点王を狙っていきたいです。自分の特長を活かせば、全然得点王も狙っていけると思う」

―「13」は福田師王君(神村学園)じゃないぞと。
「彼には負けないように。自分が得点王になりたいと思います」

(取材・文 吉田太郎)
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