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[MOM4180]日体大柏FW古谷柊介(3年)_有言実行の2試合連続ゴールで見据えるは「高校選抜」「プロ」

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FW古谷柊介(左)は自慢の快足で相手のミスを見逃さず得点(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権2回戦 丸岡高 0-2 日体大柏高 柏の葉]

「前のポジションなのでしっかり点をとる」。29日の1回戦終了後に、次戦以降の目標を語っていた日体大柏高(千葉)のFW古谷柊介(3年)が、その言葉を現実のものとした。

 スコアレスの前半22分、丸岡の左CKをGK原田眞透(2年)がパンチングでしのぐと、セカンドボールに反応したMF植木笙悟(3年)は前のスペースに大きく蹴り出す。「古谷が見えていて、そこに合わせていたんすけど、中途半端にやってしまうと、逆にカウンターを受けてしまうのでハッキリやる中で、しっかり繋げようと思った」と植木が明確な狙いを持ったボールは、ペナルティエリアの外でクリアしようとしていたGK清水唯太(2年)のクリアミスを誘う。

「植木が蹴るときには絶対に来ると思っていた。GKの位置も確認できたので、とてもいい形でした」。後逸したボールに50m5秒9の快速で反応した古谷が先にボールをさわると、無人のゴールに流し入れた。

 古谷の得点のシーン。相手CKからカウンターに出る形は、日体大柏が狙いを持っていた形だった。つまり、植木のロングフィードも、古谷のチェイスも、必然のものだったわけだ。「ラッキーな部分もありましたけど、相手のCKは(カウンターを)常に狙っていたので、ある意味で狙い通りの形で得点を奪えた」と根引謙介監督は、古谷の得点をそう評価した。

 後半にも古谷に決定機が訪れる。後半19分に吉田のポストプレーからオウイエが横パスを受けると、DFラインの背後に走り込んだ古谷へスルーパス。GKとの1対1を迎えたが、古谷のシュートはGK清水の好守に阻まれてしまった。「毎試合決めてのはいいことなんですけど、やっぱり1点じゃ足りないとこもあるので。自分が2点、3点決められるように、それでチームを勝たせられるようにしていきたいです」。古谷は自戒の念を込める。

 この日対戦した丸岡は、今夏のインターハイでは、日体大柏と千葉県予選決勝で対戦した市立船橋を下しベスト16入りしていたチームだ。33回目となる冬の選手権での躍進も期待されたが、2回戦で敗戦となった。「(対戦相手の丸岡は)常連校だったので、戦い方とかそういうところに差を感じました」と、古谷は丸岡との経験値の差を実感したという。

 それでも、「チームとしては初出場ですけど、全国優勝を狙っている」という高い目標に変更はない。加えて、古谷個人としてもこの大会で実現したい目標がある。「今後プロになってく上で、高校選抜にも入っていきたいと思っています。しっかり1個のプレーの質を高めて、そういった大舞台に立てるようにやっていきたい」。その右足で得点を重ねて、チームを勝利に導いていく。
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(取材・文 奥山典幸)


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