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[MOM4184]岡山学芸館GK平塚仁(2年)_プロゴルファーの父とゼネラルアドバイザーの金言を胸に…選手権で躍動する守護神

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シュートストップをしたGK平塚仁がPK戦勝利の立役者となった(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[1.2 選手権3回戦 岡山学芸館 0-0(PK5-3) 國學院久我山 駒沢]

 スコアレスで突入したPK戦。1番手を成功させた岡山学芸館高(岡山)は、GK平塚仁(2年)がビッグセーブを見せる。國學院久我山高(東京A)の1番手は、エースであり主将でもあるFW塩貝健人(3年)だった。

「1本目のキッカーが相手の注目選手の10番で、これを止めたらチームが勢いづくんだろうな」と意気込んだGK平塚は、「勘のほうが大きい」と見事な読みで塩貝のシュートをストップさせる。その後、全員がPKを成功させた岡山学芸館が、準々決勝進出を決めた。

 PK戦については、今年度から岡山学芸館のゼネラルアドバイザーに就任した平清孝氏からのアドバイスがあったという。「両手を上げたり、蹴る前に相手に圧を与えて、相手のペースじゃなくて自分のペースで」。東海大福岡高(旧・東海大五高)でJリーガーや指導者を多数育ててきた、名伯楽の指導を受けた。

 また、メンタル面では家族の助けがあったという。平塚の父親は、ゴルフ日本シリーズJTカップをはじめ国内ツアーで6度の優勝経験を誇るプロゴルファーの平塚哲二氏だ。

「お父さんは競技は違いますけどプロのアスリートとして参考にさせてもらってることがたくさんあって。自分はメンタルが比較的弱いと思っているので。残り10分とかで点が動かなくて、次に点が決まったら試合が決まってしまう場面では恐れていたんですけど、お父さんの言葉を思い出して、強気で戦えた部分があります」

 2年生である平塚が正守護神の座についたのは、今夏に行われた「インターハイの全国大会の前」だ。2大会連続6回目のインターハイ出場となった岡山学芸館は、2021年度に続いて最高成績タイとなるベスト8への進出を果たした。

「2年生からこういう舞台に立たせてもらって。出られていない3年生も多くいますし、応援してくれている人たちのためにも、練習試合とかでは感じられない一つ一つのプレーの責任感であったり、重圧を感じます。それを積んだからこそ、選手権でいいプレーができているんだと思います」

 インターハイだけでなく、選手権でもベスト8(2018年度)が最高成績となる岡山学芸館。「次こそはベスト4に進めるようにがんばりたい」。17歳のGKは、学校の歴史を塗り替えていくつもりだ。

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(取材・文 奥山典幸)


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