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自身も大学時代に浦和に挑戦、浦和MF伊藤敦樹は天皇杯の「難しさ」に実感を込める

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[6.7 天皇杯2回戦 浦和1-0(延長)関西大 駒場]

 試合後のスタジアム。拍手が送られていた関西大と対照的に、勝利した浦和レッズの選手たちにはブーイングが浴びせられた。「不甲斐ない姿をみせてしまった。途中から出た自分を含め、もっともっとやれたかなと思います」。延長前半15分に決勝点を決めたMF伊藤敦樹も反省の言葉を並べた。

 大学生がプロクラブを破る“ジャイアントキリング”は往々にして起こる。天皇杯の醍醐味のひとつだ。ただプロクラブからしてみれば、負けられないというプレッシャーとの戦いにもなる。

 伊藤は大学時代に逆の立場を経験していた。2019年の第99回大会、流通経済大の3年生だった伊藤は、この日と同じ2回戦で浦和と対戦。1-2で敗れはしたが、高いモチベーションで臨んでいた思い出がある。「そこの難しさは分かっていたつもりでしたけど、それ以上にいいモチベーションで来ていたので、難しかったですね」。実感を込めて話す。

 ただトーナメント戦は勝ち上がることが最も重要で、普段控えに回る選手が多く出場した試合で勝ち切ったことを前向きに捉えたい。伊藤も「難しい試合の中で決勝点を決められたのは嬉しいことですし、それだけチームにとって大事な選手になれているということ。これからも結果にこだわっていきたい」と話した。

(取材・文 児玉幸洋)
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