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「鹿島戦は特別」浦和MF関根貴大がキックオフ直前に感じた空気

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浦和レッズMF関根貴大

[6.4 J1第16節 浦和 0-0 鹿島 埼玉]

 キックオフ直前という珍しいタイミングで響き渡った「We are REDS!」コールに、気持ちがピリッと引き締まった。

 浦和レッズMF関根貴大が「鹿島戦は特別だと改めて感じた。あの(タイミングの)『We are REDS!』コールも鹿島戦だからこそ」と振り返った大一番。「入場時のフラッグが浮き上がる光景にも圧倒された。鹿島の応援も一体感はあったが、もちろんレッズのサポーターがかき消してくれた」と言うほどにボルテージの上がった埼玉スタジアムには45,575人の観衆が集結していた。

 珍しくトップ下で先発した関根は、守備の整備のために開始から約10分でいつもの左サイドハーフの位置にポジションを移すと、その後は積極的な仕掛けを織り交ぜながらゴールに迫っていく。

 前半15分には安居海渡からパスを受けて、ダイレクトでゴール前へ浮き球のパス。しかし、リンセンのヘディングシュートは惜しくも枠を捉えない。また、17分にはホイブラーテンからサイドでパスをもらって中へ切れ込みながらドリブルを仕掛け、DF2人の間を割ってPAに侵入しようという試みを披露した。

「前向きに仕掛けられるシーンは最近の試合の中では多かったと思う。相手のブロックが堅かったのでサイドから行くしかないと思っていたから、思い切っていった」と一定の手応えを感じているようだった。

 最終的にはスコアレスドローながら、内容のぎっしりつまった勝ち点1奪取。「勝てるゲームでもあったと思うので、悔しさは残る」と言いつつ、すぐに次へと気持ちを切り替えた。

(取材・文 矢内由美子)
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