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[MOM4480]専大北上DF葛西創太(3年)_「選手権は譲れない」遠野へのリベンジ、2年前の悔しさ晴らす全国出場を誓う

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DF葛西創太のゴールなどで専大北上は4得点を奪って快勝した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.29 高校選手権岩手県予選準決勝 盛大附属0-4専大北上 いわぎんB]

 ピッチに立った瞬間、いろんな思いがこみ上げてきたことを覚えているという。2年前の第100回大会、1年生だったDF葛西創太(3年)は初戦敗退となった奈良育英戦に途中出場して、全国選手権の舞台を経験した。

「自分が目指してきた夢の舞台だと思った。でもそのピッチに立ってみて、全国のチームは違うなと感じましたし、何もできなかった気持ちが強かった。めちゃくちゃ悔しくて、その思いを持ってずっとやってきました」

 2年を経て、葛西は専修大北上高のキャプテンになった。昨年ももちろん出場を目指したが、県予選初戦となった2回戦で敗戦。その後の12月に行ったプリンスリーグ参入戦を勝ち上がって学校史に名を刻んでいたが、やはり“全国の悔しさ”は残り続けていた。

 29日の準決勝・盛大附属戦では後半20分にCKを頭で合わせて追加点を記録した。守っても無失点と、葛西が文字通り攻守でチームを引っ張った。

 全国へあと1勝。昨年の敗れた相手が、決勝で対戦する遠野だったことも運命を感じる。今年のチームは新人戦の決勝、総体予選の決勝のいずれもで遠野と対戦。1勝1敗だが、葛西は昨年の選手権予選も含めて、“1勝2敗”だと思っている。「遠野にリベンジしたい。選手権は譲れない。気持ちで勝ちます」。

 卒業後は専修大に進学する予定だが、サッカーは続ける予定はないという。ただサッカー人生は少しでも長くしたい。正月の舞台に進むこと、そこで快進撃をみせることが出来れば、これ以上の締めくくりはないと思っている。

(取材・文 児玉幸洋)
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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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