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[MOM4515]國學院栃木FW辻惟杜(3年)_試合をひっくり返した2発、名前を連呼するコールに心を弾ませる

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.5 選手権栃木県予選準決勝 國學院栃木2-2(PK5-3)佐野日大 栃木グ]

 國學院栃木高の応援スタンドで鳴り響く、「つじゆいと」コールに心が弾んだ。「気持ちよかったです。決勝でも?再現したいですし、全国でも決められるように頑張ります」。2ゴールを決めたFW辻惟杜(3年)は充実の汗を拭った。

 1点目は後半14分、FW齋藤大翼(3年)のスルーパスに反応すると、左足で落ち着いて流し込む。そして同21分には主将MF河治大雅(3年)のシュートのこぼれ球に反応。GKが倒れるのを待って、冷静に右足で逆転弾を蹴り込んだ。

「繋ぐサッカーをやり続けようと思っていたので、必ずペナの中に入ってくると仲間を信じて待っていました。1点目はイメージ通り。2点目はGKと1対1で、最初はファーに蹴ろうかと思ったけど、GKの位置を見てニアに蹴ることが出来ました」

 ベンチに下がったあとに迎えたPK戦は「願っていました」と笑うが、GK菊田謙心やキッカーを務めるチームメイトへの信頼は厚かったという。「ずっと同じサッカーをやり続けて、絶対的な自信がついたので、選手権でそれを披露出来てよかった。決勝も勝って、栃木にもこんなチームがあるんだぞと知らしめたいです」。26年ぶりの全国出場を目指す“古豪”が、新たな風を吹かす。

(取材・文 児玉幸洋)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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