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[選手権]昨年連覇が6で止まった矢板中央、「成長した姿を見せよう」昨年敗れた準決勝を突破:栃木

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MF井上拓実(3年)が後半7分に決めた得点が決勝点になった

[11.5 選手権栃木県予選準決勝 矢板中央1-0白鴎足利高 栃木グ]

 第102回全国高校サッカー選手権の栃木県予選準決勝で、矢板中央高白鴎大足利高を1-0で下した。11日に準決勝と同じ栃木県グリーンスタジアムで行う決勝は、國學院栃木高との対戦になる。

 序盤から押し気味にゲームを進めていた矢板中央だったが、結果は1-0での勝ち上がりになった。高橋健二監督は「これが選手権」と話すと、「全国はうちもそうですし、佐野日大もベスト8や4に行けるようになっているけど、大変なのは県予選。次の決勝も最後まであきらめないように頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。

 矢板中央は前半からチャンスを作り続けた。まず前半9分には左FKをFW児玉聖士朗(3年)がニアで合わせた場面はオフサイド。その後も押し気味に試合を進め、同38分には児玉の左クロスをMF井上拓実(3年)が頭で合わせるが、GK柿沼綾斗(3年)に防がれて得点にはならなかったが、得点のにおいを感じさせたまま、前半を折り返す。

 そしてハーフタイムに1人、後半7分に2人と積極的な交代策を打って勢いを継続させた矢板中央は10分、右サイドからMF小森輝星(3年)が蹴ったFKをDF梶谷皇光斗(3年)が折り返すと、前半にチャンスを外していた井上が今度はしっかりと頭で決め切って、先制に成功した。

 白鴎大足利も後半が始まってすぐの時間帯に波状攻撃からこの日最大の決定機を作るが、最後、右サイドからMF川原隼(3年)の放ったシュート性のボールがFW水柿徹平(3年)に渡るが、押し込むことが出来ない。夏のインターハイ予選に続き、選手権予選でもベスト4の壁に阻まれた。

 栃木県で最多となる12回の全国選手権出場を誇る矢板中央だが、昨年は準決勝で敗れて連覇が6でストップ。試合前には高橋監督も「去年ここで負けたので、成長した姿を見せよう」とイレブンを鼓舞していたことを明かす。

 ただ夏のインターハイでは東邦(愛知)や高川学園(山口)を下してベスト8に進出。今年のチーム力には自信を持っている。高橋監督は「うちのチームは選手権に合わせてチーム作りをしてきている」と話すと、「ここで代表権が取れれば、もっと全国で勝負できるチームが見せられると思う。何としてでもあと1勝がしたい」と気合十分に話していた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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