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前半途中から出場の2年生MF三浦悠代が大仕事。昌平に貴重な2点目もたらす

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後半32分、昌平高MF三浦悠代(2年=大宮アルディージャU15出身)がドリブルシュートを決めて2-0

[11.14 選手権埼玉県予選決勝 昌平高 2-0 浦和南高 埼玉]

 交代出場の2年生MFが、昌平高に大きな1点をもたらした。1-0の後半32分、MF三浦悠代(2年=大宮アルディージャU15出身)が左サイドからドリブルで仕掛けると、DFのマークを外して右足シュート。ファーサイドのゴールネットを見事に揺らした。

 三浦は得点の2分前にも左サイドから中へ切れ込み、右足シュートを放っている。この一撃はわずかにゴール右へ外れたが、2本目は「ああいうシュートができたら良いな」というイメージ通りに決めて見せた。

 指揮を執った村松明人コーチはこの日、前半35分に三浦を左サイドに投入。少しでも試合に慣れさせるため、後半開始からではなく、前半残り5分という状況で2年生MFを送り出している。その三浦は上手く試合に入り、周囲と連動できる強みを発揮。そして、チームがなかなか2点目を奪えない中、ファインゴールで歓喜をもたらした。

 村松コーチは三浦について、「簡単に点を決めるんですよ。そこが三浦の良いところで、その前の1プレーも彼のウリですね。ボールのもらう位置とかも良いですし、彼は力みがないので。あれが人とちょっと違う」。止まった状態からの一瞬の速さ、緩急も特長。また、周囲と係る力にも秀でる。本人が意識しているのはボールを受ける位置なのだという。

「良い状態でボールを受ける。相手とか近いと当たり負けとかあるので、なるべく自分が前向きでっていうことは意識しています」。得点シーンも「ちゃんと前向きに受けれて仕掛けられる状態だった」。良い形でボールを受けてドリブルを開始。瞬間的な速さでDFのマークを外してシュートを蹴り込んだ。

 19節を終えているプレミアリーグEASTでのプレー時間は、3試合124分間だけ。試合に出るために、練習からアピールを続けてチャンスを掴み、結果を残した。登録身長165cmで球際、守備など課題もあるが、この日のゴールが自信になったことは間違いない。全国大会でも「点取りたいです」というMFが武器をさらに磨いて再びゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)

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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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