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選手権タイトル奪還、プレミアとの2冠を狙う青森山田は福岡王者・飯塚と初戦。「一戦一戦全力で戦っていきたい」

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青森山田高のU-17日本代表CB山本虎主将は「チャレンジャー精神を持って、一戦一戦全力で戦っていきたい」と誓った

 最後に好カードが決まった。20日に第102回全国高校サッカー選手権の抽選会が行われ、2年ぶり4回目の優勝を狙う青森山田高(青森)は、初戦で福岡王者・飯塚高(飯塚)と対戦することが決定。V候補筆頭の対戦相手はなかなか決まらなかったが、最後にくじを引いた飯塚がその隣に入った。

 青森山田は今年、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEASTで15勝2分3敗の成績で首位。残り2試合で2位との勝ち点差を4へ広げ、優勝に王手をかけている。U-17日本代表のCB山本虎主将(3年)と大型CB小泉佳絃(3年)の両DFや、10番MF芝田玲(3年)、プレミアリーグEASTで15得点のFW米谷壮史(3年)ら攻守に力のある陣容だ。

 日本一を目指したインターハイは、優勝校・明秀日立高(茨城)との3回戦で試合終了間際に失点。0-1で早期敗退に終わった。山本が「力不足。みんなああやって最後負けて涙を流していましたけれども、泣く前にもっとやるべきことがあったんじゃないかと思っています」と語っていたように、自分たちの力を認めて再び努力。後期のプレミアリーグでは悔しい敗戦も経験しながら、勝負強さや堅守、セットプレーの強さを発揮してきている。今回の選手権でも優勝候補に挙げられるのは間違いない。

 だが、初戦で対戦する“福岡の新興勢力”飯塚は難敵だ。昨年、今年と2年連続でプレミアリーグWEST勢の名門・東福岡高を破って福岡連覇。岡山内定DF藤井葉大主将(3年)やDF坂本海凪太(3年)、MF原翔聖(3年)、10番MF溝口敢大(3年)ら昨年の経験者も複数残っている。青森山田の山本は、抽選会後のインタビューで飯塚の印象について「テクニカルでとても足元が上手い印象です」と語っていたが、攻撃で違いを生み出せる選手たちを擁し、チーム全体の守備意識も高い。

 両主将が強調したのはチャレンジャー精神で戦うことだ。飯塚の藤井は「自分たちはチャレンジャーなので一生懸命、全力でやることだけを考えています。(目標は)全国大会ベスト4以上で必ず結果を残して帰りたい」と誓い、青森山田の山本も「まずはチャレンジャー精神を持って、一戦一戦全力で戦っていきたいと思います」と力を込めた。

 夏の敗戦から危機感を持って成長してきた青森山田はプレミアリーグのタイトルを獲得し、勢いを持って選手権へ。青森山田の入ったBゾーンは静岡学園高(静岡)、大津高(熊本)などプレミアリーグ勢5チームが入る激戦ブロックだ。“北の名門”は飯塚の初戦から一戦一戦挑戦を続け、白星を重ねて選手権タイトルを奪還する。
●第102回全国高校サッカー選手権特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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