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1年時主力も2度の大怪我…宮市亮の存在も刺激に夢舞台に立った日章学園DF藤本晃士主将「頑張る気力になった」

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日章学園高DF藤本晃士主将

[12.29 選手権1回戦 名古屋 1-1(PK4-2) 日章学園 オリプリ]

 2度の大怪我を乗り越え、万感の思いで全国選手権のピッチに立った。日章学園高DF藤本晃士主将(3年=日章学園中)は1年時のインターハイで先発出場を果たしたが、そこから右膝前十字靭帯・半月板損傷を2度経験。昨季の全国選手権はメンバー入りするも出番はなく、これが冬の選手権初出場となった。

「一番は嬉しい気持ちが強かった。この仲間と共にピッチに立てて良かった」。1〜2年時は1年7か月にわたって試合から離れていたが、苦境を支えたのは仲間の声だった。藤本は「仲間に支えられてきた。退院する時も待ってるぞとたくさん声をかけてもらって、頑張る気力になった」と感謝した。

 また2度目の手術の直後にはFW宮市亮(横浜FM)が日本代表戦で同箇所を負傷。スター選手の復帰への道のりも、大きな刺激になっていた。「宮市亮選手が怪我をしたときは自分が手術を終えたばかりで、1か月くらいの違いだったので、リハビリの映像もインスタで拝見させていただいて頑張る気力になった」。さまざまな支えを糧にし、キャプテンマークを巻いて全国のピッチに立った。

 試合では高い配球力とアグレッシブな守備で最終ラインを牽引したが、PK戦で無念の敗退。「相手はロングスローやセットプレーが得意と分かっていたけど、失点につながったので、そういうところを徹底できればよかった」と悔しさを味わった。

 そのリベンジは大学で果たしていく構えだ。卒業後は関東大学リーグ2部の山梨学院大に進学予定。近年はU-22日本代表MF平河悠(町田)を筆頭にプロ選手を輩出している中、藤本は「今まで支えてくれた方々に感謝の気持ちを込めてプロになりたい」と新たな挑戦に意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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