beacon

青森山田の10番芝田玲が正確なキックでまたもアシスト!PK戦では長い間合いから真ん中に蹴り込む

このエントリーをはてなブックマークに追加

青森山田MF芝田玲(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.6 選手権準決勝 市立船橋 1-1(PK2-4) 青森山田 国立]

 またしても背番号10の右足から得点が生まれた。青森山田高(青森)は前半11分、MF芝田玲(3年)の左CKにDF小泉佳絃(3年)が頭で合わせ、先制点。準々決勝・昌平戦(○4-0)でセットプレーから3ゴールを演出し、自らもゴールを決めた芝田がこの日も正確なプレースキックでアシストを記録した。

 幸先よくリードした青森山田だが、その後は追加点を奪えず、後半に入ると、徐々に市立船橋にペースを握られていった。「中盤の攻防でなかなか落ち着かない展開になった。そこで自分が攻めの方向性を示せなかったのはダメ」。後半34分に失点し、試合は1-1のままPK戦へ。しかし、選手たちは落ち着いていた。

 後攻・市立船橋1人目のキックをGK鈴木将永(3年)がセーブ。先攻の青森山田2人目のキッカーを務めたのが芝田だった。長い間合いを取って大きく息を吐き、自分のリズムに持ち込むと、思い切った助走から蹴ったボールはゴール中央へ。左に飛んだGKは反応できず、ゴールネットを揺らした。

 PK4-2で競り勝った青森山田はMF松木玖生らを擁して全国制覇した21年度大会以来、2年ぶり7度目の決勝進出。8日の決勝では2年ぶり4回目の優勝を懸けて近江(滋賀)と対戦する。「自分の得点力を上げることも大事だけど、ゲームメイクをもっと確立しないといけない」。爆発的な攻撃力で勝ち上がり、初の決勝進出で勢いに乗る相手に対し、芝田の舵取りが重要なポイントとなりそうだ。

(取材・文 西山紘平)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
西山紘平
Text by 西山紘平

TOP