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天皇杯、ユニバ、関東リーグ…今季大躍進を遂げた中野誠也、大学4年間の思いと今後の決意を語る

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FW中野誠也が大学4年間を振り返る

[12.18 全日本大学選手権準々決勝 筑波大0-1東京国際大 柏の葉]

 前半6分に失点した筑波大は引いて守る東京国際大から得点を奪うため、後半開始からFW中野誠也(4年=磐田U-18/磐田内定)を投入。しかし、幾度とチャンスをつくりはしたが得点にはならず。筑波大の準々決勝敗退とともに、中野誠也の大学サッカーにもピリオドが打たれた。

 中野の投入直後から筑波大はさらに攻勢に入り、東国大を追い詰める。後半14分にはDF野口航(4年=大津高)の左足クロスに強烈ヘッドで合わせるもクロスバーを直撃。後半アディショナルタイムには右足ボレーでゴールネットを揺らしたが、オフサイドでノーゴールに。そのまま0-1で試合を終えた。

 最後の試合を終えた中野が囲み取材に応える。「悔しいですけど、自分たちの学年にとってはこれで終わり。でも後輩たちには来年もありますし、だんだん“強い筑波大”を取り戻しつつあると思う」と大学サッカーでのリベンジは後輩たちに託し、「後輩たちに期待して、自分はJの舞台に行って活躍できるように頑張っていきたいと思います」と新たなステージに向けて、決意を新たにした。

 昨季インカレ優勝を果たして得点王と最優秀選手に輝くと、年明けにはジュビロ磐田への入団が決まった。また天皇杯では初戦のYS横浜戦、2回戦の仙台戦、3回戦の福岡戦とJクラブからゴールを奪取し続けて、ジャイアントキリングを連発する。夏のユニバーシアード競技大会では、3大会ぶり6度目の優勝に貢献し、そして今季リーグ戦では13年ぶりの優勝を果たした。大学生活の終盤で大きく花開いた中野がこの4年間を振り返る。

「プレー面も全体的に伸びましたし、本当にこの環境が自分を育ててくれたと思っています」と母校への感謝を語る。「一人の人間として成長させてくれたのが一番大きいです。人間的な成長もさせていただいたので、感謝しかないですし、成長をつなげていけたらいいなと思う」とさらなる飛躍を誓った。今季の大学サッカーを象徴する活躍を見せた筑波大の中野誠也。大学4年間の成長を表現するために、「自信を持って(プロの舞台に)思い切り飛び込んでいきたいと思います」と力を込めて意気込んだ。

(取材・文 石川祐介)
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