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“関西アシスト王”大阪学院大FW澤崎凌大、インカレ初陣でまず1ゴール演出「絶対に優勝するという強い気持ちで」

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大阪学院大FW澤崎凌大(4年=徳島ユース)

[12.7 インカレ1回戦 大阪学院大 1-0 九州産業大 第一カッターフィールド]

 今季の関西学生リーグでアシスト王に輝いた4年生アタッカーが、全国舞台でまず一つ結果を出した。大阪学院大FW澤崎凌大(4年=徳島ユース)は0-0で迎えた後半20分、ペナルティエリア左深くでスルーパスを受けると、ゴール前に折り返しの鋭いクロスを配球。これがMF関俊哉(4年=静岡学園高)のもとに渡り、決勝ゴールとなった。

 トップ下の位置から走り込んだペナルティエリア左のエリアは實好礼忠監督が“チーク”と名付け、「あそこを取ることをチームとして意識して練習からやっている」(澤崎)というチーム共通の狙い所。見事に崩した背番号10は「それまでにチームに緊張感があって、全然ゴールネットを揺らせない時間が続いていたけど、関西でアシスト王を取っていたので、まずはアシストでチームを助けられてよかった」と手応えを語った。

 大阪学院大は昨年夏の総理大臣杯で準優勝に輝き、澤崎にとっても勢いを持って迎えた最終学年。総理大臣杯の連続出場こそ逃したが、「今年は絶対に優勝するという強い気持ちで挑んでいる」というモチベーションでインカレに乗り込んできた。また、現時点で進路未定の澤崎にとっては“就活”もかかる最後の大会。「何チームか見てくれているので、今回のインカレで一つでも強いところに行けるようにアピールしたい」と意気込む。

 徳島ユースから大阪学院大を選び、チームの躍進と共に実績を重ねてきた。「ヴォルティスでトップにギリギリ上がれなくて、練習試合をした中で取ってくれるというところで、1年生から試合に出られるかもということで来た」という経緯での入学だったが、いまではその選択を「正解だった」と言い切れる。

「ここで自分の弱みを鍛えることができた。強度、走る力が1〜2年生で備わって、3〜4年生で結果を残すことができてきている。高校で上がれなかったので悔しい気持ちをバネに変えて、その気持ちでずっと大学生活をやってきた」(澤崎)

 高卒プロ入りこそ叶わなかったが、大学経由でキャリアを切り開こうとしている。あとはこの大会で少しでもアピールすべく、目標のラストマッチまで走り抜けるだけ。「去年(の総理大臣杯)は国士舘に敗れて優勝を逃している。ここから関東の相手が続くので、全部勝てるようにやっていきたい」と決意を語った。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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