beacon

“J内定組温存”関西学院大が初戦を4発快勝、2回戦明治大との大一番へ…FC大阪内定FW望月想空「自分が貢献して勝ちたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[12.7 インカレ1回戦 関西学院大4-0北海道教育大岩見沢校 浦安]

 悲願の日本一に向け、上々のスタートを決めた。勝てば中2日で明治大戦を迎えることもあって、この日の関西学院大はJリーグ入りを内定する5選手を全員をスタメンから外した。

 主将DF濃野公人(4年=大津高)は怪我の影響でベンチを外れたが、残る4選手はベンチに温存。それでも終盤、MF倍井謙(4年=名古屋U-18/名古屋内定)とFW望月想空(4年=関西学院高/FC大阪内定)が出場すると、アディショナルタイム1分、望月がMF高木大輝(4年=京都橘高)の右クロスをダイレクトで合わせて、ダメ押し点を記録。“試運転”も完了させた。

 高橋宏次郎監督によると、今大会を前半戦、後半戦に分けることで、選手たちのコンディションを作ってきたという。「3回戦が終わったらいったん関西に戻れる。まずは3つを全員で戦おうと意識づけしてきた。このメンバーで次に繋げられるということで、今日のメンバーになった。すごくしっかりプレーしてくれた。結果に繋がってよかった」と手ごたえ十分の様子で笑みを浮かべた。

 選手たちは並々ならぬ日本一への思いを持って臨んでいる。今年夏に出場した総理大臣杯では優勝候補の名に恥じぬ勝ち上がりで決勝まで進んだが、快進撃を見せた富士大の前に敗戦。卒業後に同校史上最多の5選手がJリーグに進む世代だが、関西学生リーグでも優勝を逃している。

 そして5選手の中でも望月は、総理大臣杯では2試合に途中出場したのみ。決勝ではベンチに入ることも出来なかった。大会後にはリーグ戦で得点を量産したが、得点ランキングでは2位に終わり、リーグの優秀選手にも選ばずに悔しい思いをした。

 最後の大会はプロ内定選手としてしっかりと結果を残したい。「インカレに対しての思いは人一倍強いと思っている」と話した望月は、「自分自身、プロが決まってから責任感が生まれ始めた。個人の結果だけでなく、日本一に貢献したい意識が芽生えた。次の明治戦では自分が貢献して勝ちたいです」と気合十分に話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第72回全日本大学選手権(インカレ)特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

TOP