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日本vsオマーン 公式練習後のザッケローニ監督会見要旨

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 日本代表はW杯アジア最終予選・オマーン戦を翌日に控えた2日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行った。

以下、練習後の監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
「非常に大切な一戦だが、残りの7試合と同じように大切な一戦という考えです。初戦ということで注目も集まるが、8試合を通じて予選を考えているし、選手にもそう伝えていきたい。チームは非常にいい状態に仕上がっているし、フィジカルの状態も非常にいいところにきたなと思う。試合に向けてチームへの信頼、自信というものを伝えていければと思う。相手は非常に調子が良く、自信があるという印象を持っている。3次予選でも、あるところを境にバランスを見つけてそこから結果を残して、突破してきた。当然、相手のことはリスペクトしているし、最終予選のレベルまで来ているのだから当然です」

―練習で監督が非常に怒ったということを何人かの選手が言っていたが?
「正直、怒ったという感覚は持っていない。声を荒げたつもりもない。いつもどおりその場面で選手に伝えただけ。選手がそう感じてしまったのかもしれないが」

―明日の試合のポイントは?
「2つとして同じチームは存在しない。チームにはそれぞれ特長があり、うちは相手と違う特長があるので、それを出したい。相手の特長を抑えるのも大切だが、うちの特長を出すことが大事。我々が持っている高いクオリティーを、いかに、どういうシチュエーションで出していくか。このチームの持っているポテンシャルを伝えていかないといけないと思うし、それを合宿で伝えられたと思っている」

―オマーンは守備的に来ると思うか?
「オマーンのゲームを見ているが、攻守両方できると思うし、選手の能力を生かしていると思っている。引いてくるだけでなく、守備もするし、攻撃もする相手への準備もしている」

―オマーンで知っている選手は?
「相手チームを過小評価するのは好きではない。分析はできるだけしたし、ほぼすべての選手に対して分析している。完全には把握していないが、ほとんど把握している。ただ、10日前までは相手のことを見ていたが、ここ10日間は自分のチームをつくることに集中している」

―明日の試合を予想してください。
「このレベルで簡単な試合は一つもない。3次予選でもオマーンはバランスを見つけてから見事に突破してきたし、3次予選の最後は無失点で来ているので、警戒している。その中でうちがどれだけのパフォーマンスを見せられるか。最高のパフォーマンスを見せられれば難しい試合も簡単になると思う。3次予選でバランスを取り戻したあとはオーストラリアという強い相手にも勝っている。非常に警戒している」

―埼玉スタジアムを会場に選んだ理由は? ゲンがいいのを知っている?
「縁起が良いというのは知らなかった。個人的にはそういうのは見ないし、ゲンもかつがない。このスタジアムはサポーターの声が近くに聞こえ、後押ししてくれる。この会場で3試合やるというのは、私一人で決めたわけではなく、スタッフ、協会と話し合って決めた」

―ビッグクラブで感じていたプレッシャーと、代表戦のプレッシャーは違う?
「3次予選もやっているし、そういう意味ではもう始まっていた。試合へのプレッシャーは感じているが、何をしなければいけないかに集中している。いいパフォーマンスを出せれば結果もついてくると思っている。プレッシャーの意味をサポーターからの期待という意味で捉えるなら、私はそれ以上の期待をこのチームに対して持っている。うぬぼれ、自意識過剰になりたいわけではないが、このチームには非常にいい選手がそろっている。落ち着いた心境だし、自信もある」

―アゼルバイジャン戦後のコンディションづくりで気をつけたことは?
「フィジカルの部分で言うと、この1試合だけでなく3連戦を想定して練習のプログラムを組んだ。フィジカルと並行してメンタルを高めていく作業もしている。海外組だけでスタートした合宿に国内組が入り、2日前にACL組が入り、メンバーがそろった。明日の試合に向けて期待はあるし、やってくれるだろうと確信している。結果を約束することはできないが、明日の試合で選手が全力を尽くすことを確信しているし、サポーターも明日の試合で全員が全力を出すことを確信してほしい」

(取材・文 矢内由美子)

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