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トップ下で先発の宇佐美が存在感、「オリンピックでベストになれば」

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[7.18 国際親善試合(U-23) 日本1-0ベラルーシ ノッティンガム]

 個人技でチャンスを演出した。トップ下で先発したU-23日本代表MF宇佐美貴史(ホッフェンハイム)は流動的な動きで左サイドに流れながらチャンスメイク。「真ん中だったので、周りのキヨくん(清武)、永井くん、大津くんと絡んで、周りを生かしながら自分も生きるイメージだった」。前半29分、左サイドから仕掛け、DFをかわして右足でクロスボールを入れると、FW大津祐樹がヘディングシュート。攻撃に迫力を欠いた前半で唯一と言っていい決定機をつくった。

 MF東慶悟が入った後半は左サイドでプレー。後半29分には大きなサイドチェンジを東に通し、折り返しにFW杉本健勇が合わせる好機を演出するなど存在感を発揮し、後半31分にベンチへ下がった。

 クラブの事情により11日に東京・国立競技場で行われたニュージーランドとの壮行試合は不参加。今季加入したホッフェンハイムでトレーニングを重ね、練習試合では3試合連続ゴールを記録するなど上り調子でU-23日本代表に現地で合流した。

「縦にボールを引き出せなかった。右でも左でもチャンスをつくることはできたけど、もっとしないといけなかった」。チームに得点が生まれたのは自分の交代後。この日のプレーに納得することはなかったが、低調なパフォーマンスだった前半の攻撃陣で孤軍奮闘していたのが宇佐美だった。

「これからもっと詰める時間はある。今日ですべてを出す必要はないし、オリンピックが始まってベストになればいい」。チームに合流してまだ3日目。26日のグループリーグ初戦・スペイン戦に向け、自分自身のコンディションもチームの連係も一歩ずつ高めていく。

(取材・文 西山紘平)

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