[7.21 国際親善試合(U-23) 日本2-1メキシコ ノッティンガム]

　ロンドン五輪に出場するU-23日本代表は21日、英ノッティンガムでU-23メキシコ代表と国際親善試合を行い、2-1で競り勝った。日本は前半1分にMF東慶悟のゴールで先制すると、同39分に追いつかれたが、後半42分に途中出場のFW大津祐樹が決勝点を決めた。

以下、試合後の関塚監督会見要旨

●関塚隆監督
「本大会前にメキシコと強化試合ができて、貴重なゲームだった。メキシコは力のあるチームで、トゥーロンでも優勝しているチーム。まずは是非対戦したいというのがあり、それが実現した。選手がピッチで体感したものは大きかったと思う。前半、いい形で先制して、その後は攻めこまれる時間が多かった。マイボールになっても前線に持っていくことができなかった。ハーフタイムに『自分たちからもっとアクションを起こしていこう』と話した。後半は特に右サイドから出ていくシーンが増えたと思うが、逆にカウンターから相手の速い攻めも感じた。この経験を本戦にチームとして持っていきたい。最後まで戦い抜く試合を一つできたことは収穫だったと思う」

―永井、東の起用は前線からの守備を意識したものか?
「高い位置からいくラインはできていた。メキシコは流動的にポジションを変えながら入ってくる。コースを限定しないと展開されるが、選手間で話しながら試合の中で慣れてきたところもあった。中盤を厚くした布陣で臨んだのが試合の入り方だった」

―左サイドで起用した宇佐美がなかなか絡めなかったが、チームとして彼をどう生かしていく?
「これだけ押し込まれると、彼の特徴は出し切れないなと感じた。ベラルーシ戦を見て、サイドから仕掛けるのが一つの特徴かなと思い、今日はサイドからスタートさせた。彼はまだ合流して間もないが、特徴は私を含めて選手もみんな理解している。それが実際に生かされるような形をつくっていきたい」

―吉田がフル出場したが、守備面の評価は?
「後半もいくつか危ない場面はあったが、最後まで体を張って、選手が粘りを持ってプレーしてくれた。吉田を中心に4バック、一つ前のディフェンスを含め、徐々にだが、組織として上向いてきている」

―永井の1トップから大津の1トップに代えることでどんな違いを狙ったのか?
「大会が始まるので、ポイントのところは差し控えたい。彼らの特徴の違いをうまく使い分けたいと思っている」

―期待どおりのプレーを見せてくれたか?
「そうですね。大津はあとから入って得点を挙げてくれたし、杉本も杉本の特徴を出してくれた」

―強化試合3試合が終わったが、イメージどおりに本大会を迎えられるか?
「イメージどおりというか、この3試合をやって、選手間でも話していたし、コーチングスタッフも含めて共通のものをつくり上げている。実戦の場が一番いいし、是非この3試合を生かして本戦でいいものに仕上げていきたい」

(取材・文　西山紘平)

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