beacon

聖地・ウェンブリーで公式会見、関塚監督「歴史をつくりたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 ロンドン五輪で44年ぶりのベスト4進出を果たしたU-23日本代表は5日、マンチェスターからロンドンに移動し、7日の準決勝・メキシコ戦が行われるウェンブリースタジアムを視察した。関塚隆監督とキャプテンのDF吉田麻也は公式会見に出席。史上初の決勝進出を懸けた決戦を2日後に控え、関塚監督は「歴史をつくっていきたい」と決意を語った。

 ウェンブリーでの記者会見。44年ぶりの準決勝進出という快挙を成し遂げ、たどり着いたサッカーの聖地で指揮官はこれまでになく饒舌だった。準々決勝・エジプト戦(3-0)を振り返り、「オールドトラフォードで試合ができて、しかも勝利できたことは幸せなこと。ましてや我々がファーストチーム(ホーム扱い)で、ベンチもマンチェスター・ユナイテッドが座っているシートでできた。あとから考えたら、すごいことだなと感じた」と思わず笑みが漏れる。

 そして、今度はウェンブリー。「歴史あるサッカーの聖地。そこで準決勝を、なでしこと連日できるのは喜ばしいこと」。男女そろっての4強入り。今年4月にロンドンで行われた組み合わせ抽選会で、日本女子代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督と互いに準決勝まで勝ち上がり、ロンドンで再会することを誓ったという関塚監督は「『我々も絶対に来ますから』と約束して、それを守れたことがうれしい」と、“公約”どおりのベスト4に胸を張った。

 関塚ジャパンの始動となった10年11月のアジア競技大会ではなでしこジャパンとともにアジアを制覇。「2年前のアジア大会でアベック優勝して、お互いに刺激し合いながら来ている。なでしこはその後、世界チャンピオンになったが、我々も負けずに、力を付けながら勝ち上がってきた。臆することなく、明後日の試合ですべてを出したい」と力説した。

「いろんな方に44年ぶりのベスト4を喜んでいただいている。明後日の試合はそこを超える戦いをしたいし、結束して一体感を持って戦いたい」。ここで満足するわけにはいかない。ウェンブリーでの勝利、そして史上初の決勝へ。関塚監督は「自信と誇りを持って、自分たちが持っているものすべてを出す試合にして、一つ歴史をつくっていきたい」と、ファイナルの舞台を見据えていた。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
ロンドン五輪特集ページ

TOP