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内田、酒井宏不在の右SBでアピール、先制アシストの駒野「股を狙った」

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[8.15 キリンチャレンジ杯 日本1-1ベネズエラ 札幌ド]

 存在感をアピールするには絶好のアシストだった。2月24日のアイスランド戦(3-1)以来、6試合ぶりに先発したDF駒野友一。前半14分、右サイドでMF本田圭佑からパスを受けると、果敢に1対1を仕掛ける。鮮やかにDFを抜き去り、右サイドをえぐると、マイナスの折り返しにMF遠藤保仁が右足で合わせ、先制点が生まれた。

「あそこのゾーンでは1対1を仕掛けてみようと思った。(DFの)股を狙って、中に切れ込んだ。ヤットさん(遠藤)とは思わなかったけど、味方がいるのを感じてマイナスに上げた」

 9月11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(埼玉)が出場停止となるDF内田篤人が不在。さらに内田のライバルとしてA代表でも存在感を増しているロンドン五輪代表DF酒井宏樹も左足首痛で招集を見送られた。酒井宏は9月6日のキリンチャレンジ杯・UAE戦(東北電ス)、イラク戦では招集される可能性が高く、駒野とすれば、ここでアピールする必要があった。

 最後は足をつって後半42分に交代したが、アルベルト・ザッケローニ監督も「今野のいないDFラインに入って、どの程度できるかを見たかったが、ポジティブな反応が返ってきた」と合格点を付けた。

「自分も攻撃が好きだし、いい形でゴールにつながった。いい形が出たと思う」。そう胸を張る駒野は「この試合だけでなく、継続的にいいパフォーマンスを見せることが大事」と力説。「Jリーグでいいパフォーマンスといい結果を出すことがつながる」と、早くも気持ちを切り替えていた。

(取材・文 西山紘平)

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