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酒井高はあくまで日本代表、原委員長「彼の言葉を信じている」

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 ドイツメディアの報道で日本代表での扱いに不満を漏らし、「ドイツ代表は僕にとって一つのオプション」と語ったとされるDF酒井高徳(シュツットガルト)について原博実技術委員長は、日本代表となることに疑いの余地はないと力説した。酒井高は9月6日のUAE戦、同11日のイラク戦のメンバーにも選出されている。

「いろんな報道がされているが、本人とロンドンでも話をして、彼の意思も確認している。(五輪後)すぐにA代表(のベネズエラ戦)に来てほしいということも理解して、来てくれた。ここに入ってきているのに(日本代表に)なりたくないというのはあり得ない」と強調。「彼ともこの話はしていない。日本代表メンバーに選ばれているということは日本代表になるということ。彼と直接話した言葉を信じている」と、現地での報道に不快感を示した。

 酒井高は日本人の父とドイツ人の母の間に生まれたハーフで、日本とドイツの二重国籍を持つ。年代別代表を経験していても、A代表で試合に出場しない限り、ドイツ代表を選択することは可能だ。しかし、酒井は4月にも現地で同様の報道が出た際、「俺は日本人という気持ちをずっと持っている」と、大げさな報道内容を否定。「年代別代表でもずっと日本代表として戦ってきたし、A代表で試合に出られなかった悔しさを今でも持ち続けている。そこでまたやりたいと思っているので、ドイツ代表という気持ちはまったくない」と話していた。

(取材・文 西山紘平)

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