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イラク戦の先発メンバーに苦慮するザック、「少しまだ悩んでいる」

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 日本代表は11日のW杯アジア最終予選・イラク戦を翌日に控えた10日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行った。左足首痛のDF酒井宏樹は4日連続の別メニュー調整で、イラク戦欠場が濃厚となった。練習後に記者会見を行ったアルベルト・ザッケローニ監督は「明日の試合はデリケートで、大切な試合になる。イラクはこのグループの中でも強いチームだと思っている。3次予選も見事な戦いぶりで勝ち抜いてきた」と警戒したうえで「結果がどうなるかは分からないが、対戦相手のことは尊重しながらも、当然、勝利を狙っていく」と決意表明した。

 イラクを率いるのは元日本代表監督でもあるジーコ監督。ほとんどの練習を非公開で行うザッケローニ監督に対し、ジーコ監督は試合前日の公式練習もすべて公開で行った。まったくタイプの異なる新旧日本代表監督による初対決。「監督が全員同じようなタイプであれば、監督を入れ替える必要もない」と語ったザッケローニ監督は「ジーコさんが練習を公開するということがもうちょっと早く分かっていれば、練習を見に行きたかった」と冗談めかして笑った。

 6日のUAE戦(1-0)後、イラク戦の先発メンバーについて「11人中、だいたい8人から9人は頭の中に決まったメンバーがいる」と語った指揮官はこの日も「現時点で少しまだ悩んでいるところはある。選手のコンディションのところで考えている」と、悩める胸の内を明かした。

 DF内田篤人、DF今野泰幸、DF栗原勇蔵の3選手が出場停止の最終ラインに関しては「練習もいい状態でやれているし、コンディションもよさそうなので、信頼している」と強調したザッケローニ監督。「技術面、戦術面、経験の面、パーソナリティーの面にプラスして、フィジカルコンディションを加味し、考慮していく。今挙げたようなことを総合しながら検討していくやり方をしている。総合点の高い方がピッチに立つ選手だと思う」と、試合直前まで選手を見極めていくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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