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日本vsイラク 公式練習後のザッケローニ監督会見要旨

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 日本代表は11日のW杯アジア最終予選・イラク戦を翌日に控えた10日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行った。左足首痛のDF酒井宏樹は4日連続で別メニュー調整となった。

以下、練習後のザッケローニ監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
「ようやく最終予選の試合に臨めるという心境でいる。我々はこの予選を何とか勝ち抜きたいという思いがあってここにいるので、試合に臨めてうれしい気持ちでいる。明日の試合はデリケートで、大切な試合になる。イラクはこのグループの中でも強いチームだと思っている。3次予選も見事な戦いぶりで勝ち抜いてきた。技術とフィジカルがいいレベルにあるチームだと思う。準備期間はそんなに多くなかったが、その中でも明日の試合に向けていい準備ができたと思っている。とはいえ、予選のスケジュールはまだこの試合で半分が終わるところ。結果がどうなるかは分からないが、対戦相手のことは尊重しながらも、当然、勝利を狙っていく」

―6月に行ったホームの2試合と今回の試合の違いは?
「唯一の違いは、先に行われたのは6月で、シーズンが終わりであったこと。今は9月なので、シーズンの始まりであること。ここでいうシーズンとは当然、欧州のシーズンのこと」

―UAE戦後、イラク戦のメンバーは8人から9人が決まっていると話したが、11人を決め切ることはできたか?
「現時点で少しまだ悩んでいるところはある。選手のコンディションのところで考えている」

―6月の時点ではいいコンディションだったが、それに比べると問題があるということか?
「実際には明日の試合をやってみないと読め切れないところもあるが、6月の時点でもシーズンの終わりだった。今はシーズンの始まり。選手の中には試合に出ていないメンバーもいるし、リーグのリズム自体がまだまだ高くないということもある。その意味で、まだコンディションを読み切れていないところはある」

―イラクのジーコ監督は完全に練習を公開するタイプだが、どういうタイプの監督をどう思うか?
「監督が全員同じようなタイプであれば、監督を入れ替える必要もない。ジーコさんが練習を公開するということがもうちょっと早く分かっていれば、練習を見に行きたかった」

―DFラインに不安はないか?
「DFラインは一番入れ替えがあった。そこのテスト、そこを検討する必要があったのは皆さんもご存知だと思うが、練習もいい状態でやれているし、コンディションもよさそうなので、信頼している」

―調子がいい選手もいれば、調子は読み切れないがこれまで結果を出してくれた信頼している選手もいる。先発11人を選ぶとき、どちらを重視する?
「選手選考の基準はそのパロメーターだけでなく、技術面、戦術面、経験の面、パーソナリティーの面にプラスして、フィジカルコンディションを加味し、考慮していく。今挙げたようなことを総合しながら検討していくやり方をしている。総合点の高い方がピッチに立つ選手だと思う」

(取材・文 西山紘平)

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