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3か月ぶりのフル出場、長谷部「90分何とかやった」

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[9.11 W杯アジア最終予選 日本1-0イラク 埼玉]

 3か月ぶりのフル出場で勝利に貢献した。所属クラブで出場機会に恵まれず、試合勘に不安を抱える日本代表MF長谷部誠(ボルフスブルク)はダブルボランチの一角で先発。8月15日のベネズエラ戦(1-1)、今月6日のUAE戦(1-0)は途中交代が続いていたが、この日は6月12日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(1-1)以来となるフル出場を果たした。

「個人的には90分何とかやった感じです」。そう苦笑いを浮かべると、「自分の中でフィーリングが合わないところもあった。チームが勝ったことはよかったけど、満足はしていない」と、苦しんだ試合を振り返った。

 ボランチでありながら相手FWアラーにマンツーマンでマークに付かれた。長谷部、MF遠藤保仁、MF本田圭佑の3人にマンマークを付けてきたイラク。「ジーコさんによく研究された感じはある。一回リトリートして、僕と(本田)圭佑、ヤットさん(遠藤)のところにマンマークを付けてきて、中盤でボールを回せなかった」。それでも前半25分にスローインから先制点。「糸口というか、チャンスは多くなかったけど、得点の形はこのチームが始まってからずっと練習していたし、今回の合宿でもやっていた」と胸を張った。

「守備の部分でも危なかったのはセットプレーとカウンター。カウンターもうちのセットプレーからのカウンターだった。崩されてどうこうはなかったけど、セットプレーで前半2回危ないところがあった。そこは集中しないといけない」。勝利にも気を引き締めるキャプテン。今後は11月にオマーン戦、来年3月にはヨルダン戦とアウェー連戦が待っている。長谷部自身、ドイツに戻れば、再びポジション争いに挑まなければならない。次はボルフスブルクで、ポジションを勝ち取るための厳しい闘いを勝ち抜く。

(取材・文 西山紘平)

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