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前田離脱で先発チャンスが広がったハーフナー「高さを出していきたい」

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 世界を相手に身長194cmの威力を見せるチャンスが再びやってきそうだ。

 前田遼一の負傷離脱で先発復帰が俄然濃厚となったFWハーフナー・マイク(フィテッセ)は「世界のトップクラスに対して空中での競り合いでしっかり勝って、高さという特長をしっかり出していきたい」と意気込んだ。

 先発復帰となれば9月6日の親善試合UAE戦以来だ。そのUAE戦では0-0だった後半24分、左SB駒野友一(磐田)のクロスにゴール前で頭を合わせてゴールを決め、存在感を大いにアピールした。相手DFより頭一つ高い位置からたたき落としたヘディングシュートには、強烈なインパクトがあった。

 今回は98年W杯で優勝、06年W杯で準優勝という強豪のフランスが相手。アジア勢とはひと味もふた味も違う守備力で日本を封じ込めに来るのは必至だ。

 けれども、ハーフナーの高さはたとえフランス相手でも遜色はない。また、自分だけが持つ武器に自信を持っているからだろう。メンタル的にも気圧される様子は一切ない。

 フランスの印象を聞かれると「最近は結果を残していないイメージがある」と不敵な笑みを浮かべながら、「しっかり練習をして、やっていきたい」と抱負を語ったハーフナー。彼の高さがゴールを生み出したとき、テクニックとアジリティーで鳴る日本に、新たな評価が注がれることになりそうだ。

(取材・文 矢内由美子)

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