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本田がフランス戦欠場か、前田離脱のザックジャパンは攻撃陣大改編も

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 欧州遠征中の日本代表は9日、パリ郊外で約2時間の練習を行い、12日のフランス戦に向けて調整した。右ふくらはぎ痛のため前日8日は宿舎で調整したMF本田圭佑(CSKAモスクワ)もグラウンドに姿を見せたが、ウォーキングや軽めのジョギングで汗を流すと、25分間程度で切り上げ、すぐにホテルへ戻った。フランス戦を3日後に控え、背番号4に欠場の可能性が高まってきている。

 この日、FW前田遼一(磐田)も左太腿裏痛のためチームを離脱。代わってFW佐藤寿人(広島)が追加招集された。今遠征には左足親指骨折のFW岡崎慎司(シュツットガルト)も招集されていない。攻撃陣は大幅なメンバー変更を余儀なくされそうだ。

 前田に加え、本田も欠場となれば、これまでの起用法や練習を見る限り、FWハーフナー・マイク(フィテッセ)が1トップ、MF中村憲剛(川崎F)がトップ下に入る可能性が高い。両サイドは右にFW清武弘嗣(ニュルンベルク)、左にFW香川真司(マンチェスター・U)が濃厚で、9月11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(1-0)からは攻撃陣4枚のうち清武を除く3人が入れ替わることになる。

 腰痛のためイラク戦を欠場した香川は欧州での代表戦に「移動もないし、時差もない。欧州でやっている感覚でできるし、いい状態で臨めると思う」と話す。「強豪相手に、8万人の(観衆の)前で自分たちのサッカーができるか」と、フランス戦、ブラジル戦と続く連戦を心待ちにしている。

 大改編を強いられる攻撃陣の中、背番号10の復帰は頼もしい。本田に代わって香川がトップ下に入る可能性もあるが、「それは監督が決めること。どっちにしろ、しっかり準備したい」と、これまでどおり左サイドでのプレーが濃厚か。先発メンバーは代わっても、追加招集の佐藤を除けば、これまでずっと一緒にプレーしてきた選手ばかり。「お互いの特徴は分かっている。連係が大事だし、チームとしていい形をつくるためにやっていきたい」と意気込んでいた。

(取材・文 西山紘平)

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