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ネイマールとマッチアップの内田「削っちゃった」

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[10.16 国際親善試合 日本0-4ブラジル ブロツワフ]

 6月12日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(1-1)以来、4か月ぶりの先発復帰となったDF内田篤人(シャルケ)は、主にネイマール(サントス)とマッチアップ。タッチライン際では、ドイツ仕込みの気合いむき出しで激しい攻防を演じた。

 試合中は互いにヒートアップし、削り合う場面も。内田がネイマールをつぶしに行った際に接触プレーがあり、ネイマールが足首を押さえて悶絶するシーンがあったが、「ネイマール、削っちゃった。大丈夫かな。結構痛がっていた。そのあと、一回仕返しがきたけど、僕は大丈夫」と涼しい顔で言えるのは、普段からドイツというフィジカルの厳しいリーグで戦っているからだろう。

 それにしてもブラジルのカウンターに対しては手を焼いた。

「相手はコンパクトに中央を固めて、僕たちが縦パスなどの意図のあるボールを入れると読まれていたし、そこで取ってから追い越してくるのがうまくて速かった」と脱帽した。

 前半12分には内田のところからボールを奪われたことで相手に先制点が入り、「こういうチームに先に1点取られたらきつい」と反省の弁も口を突く。

 結局、前半45分間で酒井宏樹(ハノーファー)と交代。アウェイ2連戦は2人で1試合ずつ先発を分け合ったことで、今後は右SBのレギュラー争いが待っている。その意味では消化不良ではあったが、失敗から何かをつかむのが内田だ。

「ハーフタイムに僕らでも言っていたけど、後ろがボールを持ったときにゴール前に入っていく動きはすごく勉強になる。それを自分たちもやっていかないといけない」と、今後につながるヒントをつかんでいるようだった。

(取材・文 矢内由美子)

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